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地 方 振 興 事 業 費  本 縣 負 擔 額 五十五萬圓は起債に俟つも その財源難に惱む

明年度の地方振興事業は内務省關
係は三百三十九萬四千圓、農林省
關係は百二萬六千圓合計四百四十
餘萬圓であるが此の内八戸商港修
築及岩木川改修は事業費總額に於
て僅少の異動があるがこれは昨年
の縣會で豫算を議決してるので大
した變りもないけれどもその他に
於て直接縣の負擔となるものは一
般土木に於ては國道改修(半額國
庫補助)府縣道改修(國庫補助三分
一)中小河川改修(半額國庫補助)
砂防(國庫補助四分の三)又農業土
木では用排水幹線改良 (半額國庫
補助) でその額は
     總事業費  縣負擔額
 國 道 二五〇、〇〇〇圓 二一、五〇〇圓
 府縣道 五〇一、〇〇〇 三四〇、〇〇〇
中小河川 五六五、〇〇〇 一四一、〇〇〇
 砂 防 五〇、〇〇〇 一二、五〇〇
用排水幹線改良
一四〇、〇〇〇 三五、〇〇〇
  計 一、五〇六、〇〇〇 五五〇、〇〇〇
即ち縣直接の負擔額は大体五十五
萬圓の多きに上る見込である。こ
れは全部起債を以て財源に充當す
ることになるものであるが財政難
の塲合起債の財源を何に求めるか
縣でも頭を惱まして居る、何せ五
十五萬圓の内半分は年利三分三厘
の低利資金の融通は得られるがあ
との半額は一般公募しなければな
らず假令三年間の利子全額補給が
あるとは云へ償還期間内に大体八
十二、三萬圓の元利を支拂はねば
ならぬ勘定である。