津波被災者に愛の手を 募金、街頭にも進出
チリ地震津波の被災地には全国か
ら続々救援の温かい手がさしのべ
られているが、本県でも日赤、共
募会、報道機関など各組織が救援
金の募集に当たっている。青森市
内では各学校で掲示板に新聞、写
真などの惨状を掲示して生徒、児
童に呼びかけている。また二十九
日は生長の 家青森支部 の人々が
”被災者に勇気と希望を与えまし
ょう”と募金箱を持って街頭の人
人に呼びかけた。
ちょうど日曜日で募金成績もよ
く、まとまったお金は八戸市を
中心とし被災者に届けられるこ
とになっている。
災害救助法の 延期を陳情
津波による八戸市の災害救助法は
二十九日期限が切れた。しかし同
市には二十九日現在小中野小十世
帯三十六人、三島神社三世帯十二
人、鮫小十四世帯五十三人、計二
十七世帯百一人が行く先もないま
ま避難している。このため同市災
害救助対策本部では同日厚生省に
対し、救助法の期限を六日間延長
してもらうよう申請した。
復旧開業のご報告
去月不慮の災害を受けお得意様各位にご不便をお掛けして居りました
処、今般左記に六月一日より復旧開業の運びと相成りました。何卒旧
に憤しお引立賜わりたく此の設ご報告●々開業のご挨拶申し上げます
敬白
昭和三十五年五月三十日
青森市国道栄町バス停留所前 元木村屋パン屋前
西村自動車整備工場
各位西村平太郎
電話五八一七番
チリ津波被災の お見舞いを申し上げます
このたびのチリ津波は全く突然のことで、多
大の被害を受けられた皆さまに心からお見舞い
を申し上げます。
何かにつけてさぞご不自由ご難儀のことと深
くご同情申し上げます。
どうぞ健康に充分ご注意下さいまして、一日
も早く復旧されますようお祈り申上げます。
昭和三十五年五月三十日
ライオン歯磨株式会社
ライオン刷子株式会社
社長小林富次郎