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続々集まる救援の手    八戸市防疫に万全の対策

八戸市の津波被災者は二十五日早
朝から無残に破された壕家屋など
の復旧にあたっている。同日夕刻
まで市対策本部に届けられた損害
だけでも水産関係二十六億三千万
円、工業三億六千万円、港湾六億
六千万円、家屋損害一億一千万円
その他三千八百万円の合計三十八
憶余万円に上っているが、これに
対する各地の同情も続々寄せられ
ている。減水後の伝染病はまだ発
生していないが、八戸保健所では
陸上自衛隊八戸駐とん部隊の協力
を得て動力散布機でクレゾール、
パンゾールなどを散布、防疫に万
全を期し、一方、飲料水も青森、
弘前、八戸三市と自衛隊の四台の
給水車で補給、被災者に感謝され
ている。

水源地ポンプ場はあす復旧

八戸市三
島水源地
のポンプ場は今後の津波で破壊し
たため湊、白銀、鮫など四千六百
二十一給水世帯は飲料水を絶たれ
給水ポンプで補給を受けているが
二十五日は日東化学八戸工場から
七十五馬力のモーター一台を借り
受けて運転した結果、同夜半から
一尾に給水が可能となった。なお
ポンプ場は二十七日には復旧でき
る見通し。

米軍岸壁使用を申請

八戸市災害対策本部では二十五日
●●庁に対し、鮫にある米軍専用
の油槽船用岸壁(三千トン)の使用
許可を申請した。これは小中野の
魚市場岸壁と鮫の三千トン岸壁が接
岸不能となったため。

大きい水産関係被害

各産業別および民家などの被害状
況次のとおり。(一千万円以上)
◇水産関係=第二魚市場一千万円
動力漁船七億五千六百万円、無動
力漁船二千二百五十万円、漁網な
ど三億円、機械器具類一億二千万
円、漁家屋など五億円、その他五
千八百万円加工関係八億六千六百
六十八万円
◇計二十六億三千五百十八万円
◇工業関係=鉱工業一億六千三百
八十万円電、力三千五百万円、石
油二千四十六万円、鉄鋼鋳物三千
六百三十万円、石炭四千九百万円
倉庫五千五百万円
◇計三億六千四百六十一万円
◇漁湾関係=国直轄関係三億一千
万円、商工漁港関係一億九千百万
円、商港関係(市)三千九百万円
漁港関係(市)一億一千七百三十
万円、家屋の全半壊流出など一億
一千三百二十九万円、その他三千
八百万円。
◇計八億八百五十九万円
◇総計三十八憶円八百三十八万円

見舞い金品も続々

見舞い金品寄付は次のとおり。
△百石町長三千円、朔日町二万円
青森銀行三十万円、日本青年会議
所一万円、青森青年会議所一万円
共楽パチンコ一千円、弘前市一万
円,黒石市長一万円,大洋冷蔵ソー
セージ五十ケース、青森県乾パン
三千八百食分、雪印乳業レン乳百
四十カン牛乳一千本、一野辺パン
一千個、槻錦ツケ物店ツケ物大タ
ル二個。

チリでまた強い地震    九つの火山が噴火始める

【サンチアゴ二十四日発UPI=
共同】チリ内務省は二十四日夜「チ
ロエ群島のケンショウ島を震源地
とする震度七の強い地震が、二十
四日午後七時二十分(日本時間二
十五日午前八時二十分)チリを襲
った」と発表した。現在のところ
まだ被害報告はないが、死者が若
干出るのではないかと心配されて
いる。
 一方、チリ中部のドルディピア
 州ではレネワ湖岸の二つの火山
 が 二十四日 午前十一時四十分
(日本時間二十五日午前零時四
 十分)噴火を始めた。この結果
 同州では全部で九つの火山が噴
 火を始めたことになり、煙は三
 千層上空に達している。また新
 火山の噴火で、火山に沿って約
 四十キロの地面が陥没した。

今朝津波来襲か

仙台発】仙台管区気象台は二十
五日午後十時二十五分、二十六日
午前二時から四時にかけて三陸地
方と陸奥湾に津波が来襲する可能
性があるとの津波情報を出した。
これは昨二十四日早朝北海道、東
北地方を中心に太平洋岸を襲った
チリ地震津波が地球を一回りして
再び太平洋岸に到達するもので津
波は一時高くなるおそれがあり、
十分な警戒を要する。

「チリ地震津波」    気象庁が命名

気象庁は二十五日午後三時半、二
十四日未明から本土太平洋岸を襲
った津波を『チリ地震津波』と呼
ぶと発表した。

チリ津波災害 お見舞申し上げます

いすゞ自動車

水害お見舞 申し上げます

東京都中央区日本橋芽場町二ノ一三
株式会社セーラー万年筆
阪田製作所