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護岸などを改良復旧   八戸港の津波被害運輸省、査定で認む

チリ地震津波による八戸市の被害
額は四十七億円を上回り、地元か
ら改良復旧の要望が強く出されて
いるが、二十五、二十六の両日八
戸市の現地を視察した運輸省港湾
局防災課の佐久間災害査定官は二
十六日夜『八戸市は工業港など六
ケ所を改良復旧するように査定し
た』と次のように語った。
一、今度の津波による災害地のう
ち八戸市の被害額は最も大きいほ
うだ。とくに公共施設の損害が大
きい。このため単なる原形復旧で
はいつまた損壊するかわからない
ので、大幅な改良復旧するよう査
定した。
一、改良復旧を必要とする個所は
工業港護岸、同港共同物揚げ場岸
壁、同港しゅんせつ、河口防波堤
護岸、沈船防波堤、一万トンふ頭の
基部護岸の六ヶ所である。
一、これに要する工費は一億二、
三千万円になると思うが、災害予
備費などの現状から今年度中には
半分以上の復旧ができるだろう。
 なおこの査定によって工業港の
 護岸はこれまでのコンクリート
 パイルからシートパイルに切り
 替えられるため、永久護岸とな
 り、懸案の三角州地帯前面への
 鉄道延長も 可能と なるわけで
 ある。
同港はしけのときはもちろん、ふ
だんでも漁船の係留場となってい
るため、これまでも土砂くずれ、
護岸のヒビ割れ、これによる同線
のゆがみなど多くの災害が出てお
り、津波がなくても復旧が望まれ
ていただけに、工場街にとっては
大きな喜びとなっている。
 また護岸が軟弱で鉄道が引けな
 いということも一つの理由にな
 って誘致が遅れている三角州地
 帯前面への石油基地もこれによ
 って実現可能となり、これら一
 連の工事が終わることによって
 三角州地帯の工業化が全部完了
 するわけである。

チリ地震津波災害救援金 27日

◇本社扱い △八千五百六十一
円青森市浪館陸上自衛隊青森駐と
ん部隊第二次募金分△五百円青森
市花園町六二青森母子寮△三百円
青森市中央旭町一主婦△二百円青
森市油川町一女性
 ◇弘前支社扱い △千円北郡板
柳町日蓮宗青森県社会奉仕事業協
会△五千四十円弘前市役所職員組

 ◇五所川原支局扱い △千百円
北郡金木町青銀金木支店職員一同
 ◇鯵ヶ沢支局扱い △三千五百
八十五円西郡鯵ヶ沢町鯵ヶ沢中学
校生徒一同
 ◇小計 二万二百八十六円
 ◇累計 百十七万二千七百四十
三円
 ◇日赤扱い △五千円愛知県越
知郡大三島町代表小笠原清松△八
万七千円日赤秋田県支部長△五百
円熊本県学生赤十字奉仕団代表木
村誉司△七千二百円日赤福井県支
部△千五百十九円南郡浪岡街五郷
中学校生徒一同△二千円青森市大
福町町会△一万二百三十七円青森
市合浦町町会代表吹田武雄△四千
七百四十円青森市立甲田小学校一
同△六万五千円愛知県碧南市赤十
字奉仕団委員長△五万円神奈川県
日赤川崎市地区長
 ◇小計 二十三万八千三千百九
十六円
 ◇累計 二百十六万八千三百六
十三円
 ◇総計 三百三十四万一千百六

 ◇日赤扱い見舞い品 △衣類百
包日赤東京都支部長△同三包日赤
茨城県支部長△同三包日赤栃木県
支部長△同二包日赤奈良県支部長
△同十包日赤千葉県支部長△同十
一包日赤香川県支部長△同二包千
葉県日赤佐原市地区長△同百五包
県社会課長扱い△同一包青森市匿
名婦人△同一包南郡浪岡町五郷中
学校生徒一同△同二十五包日赤滋
賀県支部長△同十三包日赤京都府
支部長△同五包秋田県山本郡八森
町長日沼文一△同三包青森県東京
事務所長
 ◇小計 二百八十四包
 ◇累計 四千八百四点と七千七
百九十三包