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5月24日 津波記念日に 阿南市が毎年避難訓練

阿南市ではチリ地震津波で橘町が大きな被害を受けた五月二十四日を”津波記念日”とすることになった。これは十四日、橘
町公民館で開いた津波反省会で決まったもので、この日には毎年避難訓練を行ない”災害の恐ろしさを忘れるな”と町民に呼
びかける。
 門田阿南市助
役、程野副議
長、地元選出の
糸林県議、消防
団、警察、婦人
会などの代表約
四十人は、十四
日午後八時から
阿南市橘町公民
館に集まり、さる五月二十四日
に橘町を襲ったチリ地震津波に
ついての反省と被害防止研究会
を開いた。
 この席上「橘町は昭和二十一
年の南海地震でも津波の被害を
受けたが、それからわずか十四
年目に再び同じ災害に見舞われ
た。こんごのいましめとするた
め、五月二十四日を”津波記念
日”としよう」との意見が強
く、満場一致でこのことを決
め、こんごは毎年この日に大が
かりな避難訓練を行なうことに
なった。
 また席上、こんごの災害対策
について話し合った結果、つぎ
の方針を決めた。
 ①災害警報の連絡については
漁民が海水の異常に気づいた場
合、まず公民館などに知らせ、
有線放送で町民に周知する②万
一に備え避難場所を決めておき
行くえ不明者などを出さない③
災害復旧については、県土木部
に地盤沈下対策を要望するほか
橘湾内に海水が押し寄せるのを
防ぐため長島—小勝島間に適当
な防波堤の新設を働きかける。