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岩 手 縣 知 事 が 本 社 に 感 謝 状

【盛岡發】本社においては三陸震
災に逸早く罹災民のために全國よ
り義捐金を募りまた本社よりも見
舞金を支出し災害地へ慰問使を急
派し激勵の辭を呈し各方面から非
常な感謝をうけたがこれに關し石
黑岩手縣知事は本社城戸取締役會
長に對し左の如き感謝状を寄せた
 拜啓益々御淸榮の段奉大賀候今
 次三陸沿岸地方の災變に當り貴
 社並に大阪毎日新聞社におかれ
 ては絶大なる御同情を寄せられ
 逸早く義捐金品の募集を企てら
 れ殊に御懇篤にも慰問特使を御
 派遣親しく罹災者の慰問救助に
 御努力被下且同胞各位御同情の
 結晶たる多大の義金を御交付下
 され感激措く能はざる次第に御
 座候拜受の義金は貴社並に義捐
 者の御意志に基き罹災者一同に
 傳達し以つて御期待に副ふべき
 所存に有之候目下罹災者の救護
 並に復興に遺憾なきを期し居り
 候間今後共一層の御同情御援助
 を相仰度奉願上候ここに不取敢
 貴社並に貴社を通して義捐各位
 に對し感謝の意を表し候 再拜
    岩手縣知事 石黑 英彦
 東京日日新聞 大阪毎日新聞
  城戸元亮殿

三 陸 震 災 義 捐 金

百八圓五十錢 芝中學校職員生徒一同
百三圓七十一錢 京橋區櫻橋南町帝國興信所、京都、廣島、
   前橋、濱松、姫路、和歌山、台北、新潟、熊本、盛
   岡、岐阜、金澤、津、鹿兒島、富山、靜岡、山形、
   千葉、湊、松江、門司各支所員一同
六十二圓六十錢 日本橋區室町一丁目三井第三號
            大正海上火災保險株式會社有志
五十八圓 在京白系ロシア人有志
=内譯=十圓イフ・エル▲五圓宛
エス・エヌ、エフ・マスロフ▲四
圓ウエ・エメリヤーノフ▲三圓宛
ゲ・ベロウース、ベ・グレブニヨ
フ、エ・ヲエオーヂン▲二圓宛ウ
エ・バルイコフ、ア・アグロフ、
ベ・バラブースキン、ア・サムイ
ロフ、ウエ・ドルゴフ、エル▲一
圓五十錢ベ・シトニコフ▲一圓宛
エム・バルイコフ、カ・ミクツキ
ー、イ・シチエロコフ、イ・シシ
キン、エルニコノワ、ドルコーワ
エヌ・ガルプノフ、ウエ・ズワル
イギン、ア▲五十錢宛ウエ・バク
シエーワ、ウシヤコフその他三人
(一圓五十錢)
五十圓 江戸川區返井七〇七 鈴木銀次郎
五十圓 神田區錦町三の二 東京製本同業組合
四十五圓四十二錢 東京横濱電鐵線新丸子驛前東横會館專門
  舞踏手一同、同ホテル從業員一同、同食堂部從業員一同
四十五圓四十錢 葛飾區上小松町東京鐵道局新小岩工塲員有志
四十三圓七錢  樺太公立眞岡第一尋常高等小學校職員兒童
四十一圓十二錢 府立第八高等女學校生徒修養會一同
卅圓      南埼玉郡越ヶ谷靑年團並に在鄕軍人分會
廿四圓十三錢  本所區龜澤町三丁目二十一番地
          日進尋常高等小學校二の八組
廿一圓     荒川區郵便局從業員一同
廿圓卅九錢 神奈川縣高座郡綾瀬尋常高等小學校長
                 石井伴七外職員兒童
廿圓  千葉縣市川町三松會 前田又右衛門外五十四名
五圓五十錢 豐島區高田靑年訓練
所岩瀬米次郎外三年一同▲五圓宛
神奈川縣津久井郡川尻村本村區會
議員一同、江戸川區返井七〇七鈴
木榮子、大森龜田候五郎、埼玉縣
北足立郡小針村靑年團員一同▲四
圓五十錢市内無名氏▲三圓宛本所
區錦糸町驛構内官舎宍戸久三郎外
宮城縣人十三名、江戸川返井七〇
七鈴木ふで子、山形縣最上郡古口
村藤岡靑年團▲二圓六十五錢麹町
八丁目十九番地小學校四年生代表
秋山一外七名▲二圓廿五錢東京府
立五中二B一同▲一圓八十六錢櫻
田小學校五年一組廣川淸子外四十
名▲一圓石狩國夕張郡由仁村三川
鶴林寺方糀みつい