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材木係留の指示守れ

津波で流失 業者に再び警告
二十四日、太平洋岸を襲った大津
波の余波で東京港内の材木が流
失、約五時間にわたって船舶の出
入港をストップするという事故が
起きたが、都港湾局では同日午
後、イカダの流失防止について重
ねて業者に通達した。
この通達で同局は河川、運河に木
材を係留する場合、都が指示した
とおりの措置を講じないときは係
留を認めないという強い態度をと
っている。
東京湾には平常四十万立方メートルの材
木が浮いており、このうち正規の
貯木場に収まっているのは四割強
の十六万立方メートル。残りは河川や運
河筋に係留され、高潮に襲われて
流失すると多数の人命を奪う“凶
器”となる危険が大きい。