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気温のいたずら

昨日の温かさ地震とは無関係
二十七日はいやに温かく、それに薄
い霧が立ちこめ、さては震災につ
きものの天体異常かといぶかしが
つたものもあるが、気象台に話を
聞くと天候と震災は全然無関係で
今度の場合は全く影響はないとの
こと、二十七日の雨は日本海の低気
圧から延びた温暖前線が十二時半
ごろ東京を通過、陽気を伴つた気
流がおおつたためで、夜九時ごろ
までこの状態が続いた、二十九日は
きれいに雨は上り、一時曇るが次
第によくなる見込で、今年一杯快
晴が続く見透しだ
 この日気温は最低二・六度で正
 午四・六度、午後一時は十二・
 七度と跳ね上り、平日より約八
 度も高かつた、二十八日午後から
 は寒波が襲い、次第に寒くなる

余震二百七十回

【新宮
発】新宮地方では二十一日以後余震
の絶え間なく潮岬測候所調査によ
れば二十六日正午までに有感地震六
十九回、無感地震二百回に上つて
いる

災害地に二殿下御差向

天皇陛下は関西の震災地
中、特に被害の大きい兵庫、和歌
山両縣下へ竹田富伍徳王殿下を、
香川、徳島、高知の三縣下へ閑院
宮春仁王殿下を差向けられた、両
殿下は二十八日午後東京駅発で西下