電 報
雜 報
●本 縣 大 海 嘯 彙 報
●海嘯瑣談(四) 迂 鐵
●臺北通信 (承前) 武 田 塵 外
震災義捐の計畫 宮城岩手の兩縣下大震大海
嘯死者概して二萬なりとの電信は伊藤侯宛に其
筋より急報せられたり此時に於ける同縣人の心
事は轉た煩悶天に向て是か非かと絶?する者三
四五六に止まらす、扨詳報は着しぬ噫實に未曾
有の變は我東北、殊に知らず同縣下に起らんと
は神ならぬ身の余輩南海の孤客には、奥羽新聞
報する處の慘害の?目前に現映す身は其境に臨
まさるも黑鐵を鎔かす此暑熱中に生活しつつあ
る者も悚然として肌に粟を生ず故を以て此慘害
者の萬分一の救恤策を計らんとして民生局土木
課長山下三次佐澤軍吏氏家軍吏其他同縣人の重
なる人々發起となり普く同縣人より義捐金を募
り罹災者へ送らんとの計畫中なり