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復旧費三百万円は  政府補助に俟つ   臨時県会招集知事明答を避く    宮城県会議員全員協議会

震災対策協議の宮城県会議員全員協議会は県会議事堂に開かれた、出席者は伊丹議長外三十余名出席、開会前成沢桃生郡十五浜村長外村会議員有志等が高城県議の紹介で、今回の同情に対する謝辞と復興に努力することを述べる。次いで伊丹議長より、
 今回の視察団派遣に至る経過と四日間に亘視察を詳細報告した後、亘理郡坂元村を視察しなかった点につきおわびすると述べる
次いで千石県議より坂元村の被害状況を報告、続いて伊丹議長は救護状況と県官及軍部の活動を述べる。特に出席の三辺知事は今回の災害に対する県の措置につき
 県は第一に災害地に将官を派遣して救護に努め、続いて救療の手配をなし、更に被服配給と独断で二万余円の罹災救助基金を前途して応急の措置に遺憾なきを期した第二は早く生活し得る様にと、最も必要な漁船一千艘の建造計画と田畑の塩抜き、及養蚕関係の設備を加え十六万余円を本日の県参議会で緊急の処置を採った、外に罹災救助について最大限度に支出した
 第三には復旧復興について考え殊に議会開会中でもあり、県は絶対に国庫補助を必要とし、日夜急いで計画した。それも地方に借金の残らぬ様に考え、この案によると土木費約百万円、水産関係は約百六十六万円、其他を加え三百万円を越す。これについては■政から最大限度の補助希望し補助額を控除した分に対しては、低資、無利子の金を供給して貰うよう計算し今暁上京するとの予定である
との対策方針を述べる、宮城県議は住宅の復旧を実し知事は
 小屋がけは六十円とし復旧は二十坪六百円程度の住宅資金を無利子で供給したい、これがため二、三十万円の資金を借りたい
高橋県議 水産の製造工場関係は如何
知事 水産関係住宅復旧の五、六十万円には入っている
千石県議 半農半漁の地方については、
知事 按配に遺憾なきを期して、各係で農、漁、商、別に調査している
次いで菊地(明)県議は被害郡として視察慰問の謝辞と知事以下県当局の活動を謝した後、
 救護品の配給が円滑をかいていないか、他県へ行って災害を受けたものはどうする。なお三百万円以上を要する救済の予算執行は参事会で済ませるか、臨時県会を開くか
と質し知事は
 配給品の停滞改善は自分も聞き本日特に火を増した。他県で被害のものも判明すれば県は同じに取扱う。なお今回の災害復旧三百万円は大体補助による方針なので臨時県会を招集するかどうかは今のところはっきり考えてない。
小野寺県議より義捐金品の処置につき希望し、庄司県議より
 畏きあたりよりの御下賜金は如何に処置されるか、なお知事上京の結果によって臨時県会を是非招集されたい
と希望し知事は
 御内帑金八千円を両陛下より御下賜になり、大金侍従は県下を御視察なされた事は私の感激措かなりところで謹んで報告する御下賜金については迅速に処置する方針ですが、死亡、行方不明、流失、全潰等の調査が異動するため正確な数字の調達を急いでいるため心ならずも遅れている次第です。
と報告する。
飯塚県議 は被害住宅の復興について敷地の変更をすすめるか、又は従来の敷地を認めるか、
知事 津浪の被害を除くには高い所の土地に住宅を建設することが大切と考えるが強制する事は出来ない。但し利害を説き、資金供給の際懸案とするか、出来るだけ高いところに建てさせる様、県でも係官を置き調査を進めている。
粟野県議 運送船の損失、定置漁業の損害等についても資金を供給されたい
と希望し、樺沢県議は訪問し残した被害地に更に派遣してはどうかと質し、次いで伊丹議長より震災対策を如何にすべきかにつき協議したいと本問題に入る。

委員上京して運動  臨時県会召集要求は帰県後行う   具体案調査委員も決定

伊丹議長は三百万円を要する復旧事業を急施事件として県参事会に附議するを認めるか、臨時県会召集を要求して復旧並将来の対策を審議し意見を開陳するかにあり、議長の腹案は臨時県会招集の要あるものと認め更に中央に運動したいと述べ、宮城県義其の他多数賛成し宮城県義より、
 予算決定前、県とも協議した
いと述べ其の他の具体案調査のため被害地、県参事会員、其の他から委員を挙げ知事帰県後に委員を上京せしめたいと希望し、上京委員に、
 伊丹、山田、松山、佐藤、高橋高城、小島、庄司、菊地、千石鑓水、飯塚
の十二氏を挙げ、外に対策調査委員を議長より指名さる事、臨時県会召集要求は委員帰県後に行う事とし午後五時二十分散会した、尚委員一行は十三日午後十時北仙台発急行で上京十四、十五、の両日県及東北地方代議士の応援を得て議会及政府に運動する。

最悪の場合は  八割五分   低資にも利子補給を要望    三辺知事ら昨夜上京

三辺知事、郡庶務課長は宮城県震災被害復旧並復興の国庫補助並低利資金融通陳情のため十一日夜上京した。知事の携えた災害復旧費は復興計画の経費を加え三百八十万七千余円で、災害損失額三百五十四万七千余円に対する復旧費は二百八十余万円、復興計画の事業費等約百万円である復興事業の計画内容は、
 海嘯防備林を造成して将来に備えんとする造林事業費十万円、災害地附近の小面積を開拓して産業を開発せしめんとする耕地関係の事業費十万円、道路港湾橋梁及び築堤その他設備の五十五万円、並水産関係の復興事業十五万円等である。
但し、県は復興事業も■政府への補助並低資融通の関係から一括して復旧事業費とし、全額の国庫補助最悪の場合といえども八割五分低資融通の場合は低利長期債とし全額の利子補急を要望する方針である。

耕地被害農作物  応急措置   宮城県内務部長の通牒

宮城県では災害による被害極めて甚だしい耕地に対しては、それぞれ適宜の処置を講ぜしめることになっていること既報の如くだが、その他の被害僅少なる耕地並被害農作物に対しては左記により応急措置を講ぜしめることとなり十一日内務部長より管内町村長へ通牒した。
 一、田にて海水の停留又は冠水したるものに対しては排水の装置(簡単なる排水溝を設くる等)をなし河川水、雨水等を利用し極力塩分の流出(一時水を溜めて後に流すことを反復し場所によりては掛け流しの法を用い)に努め稲種付後塩分による被害を蒙らざるようその方法を講ずること
 二、苗代にて被害あるものに対しては前項の方法により塩分の排除に努むるは勿論、塩分排除せられたる後は腐熟堆肥(ボロボロのもの)を施すか又は肥土を客土し苗代の床土を肥沃ならしめ播種後苗の生育に支障なき方法を講ずること
 三、塩分の有無により苗の発育又は本田移植後の稲の発育に支障あるや否やについては農業技術員又は篤農家の意見を聴くこと
 (塩分の有無其の程度等に関しては目下会事試験場員を派遣し調査中)
 四、麦類作付中の畑地に対してはその被害の程度を踏査し(技術員及篤農家の意見も聴き)麦の生育見込なきものは直ちに耕転を行い馬鈴薯等後作付の準備をなすこと
 五、被害畑にして塩分による後作付作物の生育の支障については田の場合に準ずること
 六、土砂の浸入、耕土の流失僅少なる田畑に対しては客土を行うか又は練熟せる推厩肥等有機物を可成り多量に施し土性の改良と地力の維持を図ること、本項の目的を達するため速成堆肥の増製を最必要とすること
 七、其 他
 1、農具、種苗の購入をなす場合は力めて農会、産業組合等の団体と連絡をはかり共同購入をなすこと
 2、春播蔬菜の播種期も差迫り居る故これ等栽培の準備をなし自家用に供するようなすこと
 3、罹災農家は農具その他に不自由を感ずることなれば、この際特に努力の節約と農業資本の節約とを図るため力めて共同施設、共同作業をなすこと

農具、苗代費補助  宮城県の農業復興案成る   復旧費卅三万余円

宮城県農務課では災害地の農業復興につき調査中であったが復旧費に三十三万三千九百五十九円を見込み、内二十八万四千百十四円は国庫補助、四万九千八百四十五円は低資の融通を求める事に立案しこれが実現に努力する事となった
各種目別の復旧費は
 農 具 費  七六、一三七円
 共同使用農具  九、二六八
 肥料代     六、九五一
 地力維持に要  七、〇〇八
 する肥料代  一九、八六〇
 農   倉   四、九六五
 農 用 材 料  一三、六二〇
 共同作業場   九、〇〇〇
 共同保管倉庫  三、九七九
 堆肥堆積場 二四一、四三七
 養蚕業復旧費 七三、三四九
 桑園復旧費  一七、六四〇
 稚■共同施設一三四、九〇〇
 畜産業復旧費  九、七〇五
 産業組合復旧費 六、六八〇
 合計    三三三、九五九
なお以上の外、罹災救助基金より農具費一戸当四十二円(三百三十一戸)種苗代一反歩当一円五十銭(二百八十町歩)を支出する事とし農具は斎藤報恩会農業館を通じ種苗は郡市農会を通じて取纏めに着手した。

災害善後事務  連絡統一策   専任事務官、技師新設    先ず宮城県より要請

宮城岩手両県の災害善後事務は少くも一二年を要するものと見られて居り、現在の丁員配置では到底その完全を期し得ないので、両県ともそれぞれこの点に関する対策考慮中であったが、宮城県ではそのために臨時官制を以って、専任事務官一名設置の計画を樹て、政府に要求した。
 この専任事務官はこれを中心にして独立の一課を新設するか、現在設けられている善後委員会の幹事■とし、関係諸課関係事務の連絡統制にあたらしめることとなるであろう。
なお県ではこれと同時に現在臨時の設けてある三ヶ所の救護派出所にそれぞれ専任の属を置くと同時に、技師乃至技手を設けること利、これも政府に要求した。以上は宮城県の場合だが岩手県では宮城県より災害程度も多きいので、事務官ではなく専任書記官を置くこととし、これも政府に要求することとなるであろう。なお以上の新陣容に対し
 関東大震災の場合復興院乃至復興局の設けられた例もあり関係三県としても相互に連絡統一を保つ事を必要とする事項も多いのであるから、むしろこの際いずれの県にも属しない復興局なるものを三県中適当の場所に設置しては
との意見もあるが、これでは各県の事務と有機的関係を保つに不便であり、現に両県とも前記の如くこれとは別の要求をしているのであるから、この最後の形式は実現しないであろう。

水産会義捐金

宮城県水産会では過般の決議に基き、倒潰流失の家屋に対して金一円宛内死亡者を出した家族に対しては一戸二円宛をおくる事に決し更に海員掖済会よりは倒潰、流失、死亡の各戸に対し一戸一円宛以上の外の会員及委員にして被害のもに対して一円宛を贈る事になった。

非常払の性質が  徹底しない   貯金払戻、案外少し

震害地のため仙逓局では先日から侵害地区四十三郵便局中
 久慈、種市、気仙沼、津谷、歌津、山田、小本、田老、安渡、釜石、普代、平井賀、小白浜
の十三局において郵便貯金非常払出を行っているが、去る六日から十日までの侵害地区払出し振りを見ると、口数百六十二、金額にして一万三千百七十九円〇銭の払出しになっている、然るに震災地区における一月末現在の預金高は宮城県下の災害地区で七十万九銭六十三円九十三銭、岩手県下のそれは差百二十一万一千五百五十三円八十九銭、青森県下のそれは七万四千二百八十九円九十七銭となっているにも拘らず、この非常時における非常払いが僅かに一万台であるのは余りにも少い。
 或は預金者の大部分が死亡とか通帳紛失とか記入番号の失念とか印鑑紛失とかの理由から払出手続が面倒だと云った気持で必要に迫られてもそのままにしているのではあるまいか、
要するに非常払の趣旨が徹底しないのではなかろうかと当局では気を揉んでいるが一面では震害直後今にわかに金の必要も感じないのだろうと楽観している向もあるが兎に角郵便局としては通帳が無くなっても印鑑がなくなっても預金高の全額が直ちに払出されると言う非常払の■■を■■せしむべくつとめることになった。

罹災世帯数  宮城県下で二千二に上る   町村別世帯と人員

今回の地震と海嘯による宮城県下の罹災世帯数は十八ヶ町村六千百五十四世帯、三万九千百九百五十二人中二千二世帯一万一千二百五十一人でこれを町村別にすれば左のとおりとなる。
 本吉郡唐桑村三二四世帯一九二一人。鹿折村四世帯二五人、大島村二九世帯一七五人、大谷村九世帯三三人、階上村九世帯三四人、小泉村二〇世帯一二七人御岳村一世帯九人、志津川町二〇六世帯一、〇七七人、戸倉村三四世帯一九二人、歌津村一二一世帯五九七人、十三浜村八五世帯六〇四人、牡鹿郡鮎川村一七世帯一〇九人、大原村一三五世帯七八〇人、女川町四二二世帯二、一四一人、荻浜村五六世帯二六九人、十五浜村四五四世帯二、八〇〇人、亘理郡坂元村五世帯二六三人、名取郡閑上町二〇世帯九五人

配給品不足に  不平を並べる   警官から厳重に注意    本吉郡下に見舞品続々

本吉郡志津川町を始め志津川警察署管内の罹災部落はいずれも各地方からの同情により衣食に事欠かぬのみか却って余裕ある生活をなし居る有様で、救済については役場と協議し衣類シャツ襦袢の類は一人二着乃至三着、毛布は一人三枚白米は一日一人八合と定め配給した。また飯野川署管内の罹災部落も見舞慰問救恤品が山積し罹災者は無事だったものよりも食糧その他が豊富であるという奇現象を呈し、中には飲酒して配給等の不平を並べる不心得者もあるのでこれ等に対し警察官から厳重戒飾するところがあった。

義捐金美談

災害地への慰問は続々として来るが、その中二つ三つ—
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 名取郡六郷村井土橋架橋工事人夫新川政雄外十九名は賃金の一部を割いて金五円を贈って来た
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 塩釜町門前四七、本田三郎君(一四)は納豆を売って貯めた金一円五戦を
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 広島衛戍病院第五号病室の満州事変の傷病兵勇士一同は煙草代を節約して金五円を
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 奈良県三輪土木工営所直轄工事の労働者は朝夕時間外労働して貯めた金十八円四十銭を
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 山梨県下某小学校高等二年の姉妹は卒業記念の写真代としてためた金一円を

罹災地方 聴取料免除  来る五月まで  仙台放送局発表

三陸沿岸罹災地方の加入者に対し仙台放送局では本月から五月まで三ヶ月間聴取料を免除することに決定したる旨発表した、その地域は左の通りである。
宮城県 牡鹿郡、大原浜、桃生郡雄勝浜、船越、本吉郡、歌津、大谷、階上、大島、松岩、御岳小泉、十三浜、新月、唐桑
岩手県 気仙郡、末崎、赤崎、米崎、小友、越喜来、唐丹、小白浜、綾里、大船渡、吉浜、広出上閉伊郡、釜石、大槌、鵜住居下閉伊郡、津軽石、普代、小本、重茂、山田、大沢、織笠、田老船越、宮古、磯鶏
 九戸郡、久慈、夏井、種市、侍浜、中野、野田、宇部
青森県 上北郡、三沢
 以上四十六ヶ町村居住の加入者は五八〇名である。

行衛不明者  捜索計画   水難救済、海員   掖済支部で

水難救済会宮城支部ならびに日本海員掖済会宮城支部では左記計画により海嘯のため行方不明者となったものの捜査を行うこととなった、
一、区域並捜索船配置 災害地を六区に分ち各区に捜索船一艘を配置す
二、捜索員の乗込 各捜索船二十名を乗込しめ捜索に当らしむ
  (各船に潜水夫一名づつ乗込むこと)
三、捜索の要領 災害地を中心に分担区域内を■■し行衛不明者の捜索を為すこと
四、報告連絡 捜索船は左記配置警察官に捜索の状況を報告し互に連絡を図り慰労なきを期すこと
 第一区捜索船 大 原村谷 川
 第二区捜索船 十五浜村船 越
 第三区捜索船 十三浜村相 川
 第四区捜索船 歌 津村田 浦
 第五区捜索船 小 泉村二十一浜
 第六区捜索船 唐 桑村只 越
五、捜索従■の期間 自三月十二日至三月十三日

余震漸減

石巻測候所の調査によると余震は漸く少くなり十二日は午前中僅かに一回で二日に三回三日に五回というように漸減している、気温は少し寒すぎているが天候は良い方である。

罹災者義捐金(本社寄託)

金十円宮城県古川町共福会、金十円古川町我妻花道会、金一円五十銭志田郡敷玉小学校高等科第一学年一同、金五円宮城県白石町昭和青年会白石支部、金一円白石町人類愛善会白石支部、金一円白石町銭谷よね子、金九十銭白石小学校四年生佐藤淑子、菅野トク子、三品トミ、阿子島しげ、金二十二円東京市神田区錦町一丁目十二番地松華堂書店有志金五十銭栗原郡若柳町迫鉄鋼場佐々木鯉之助、金五円福島県石塚郡平町仙台藩郷友会、金十八円八十八銭■■郡川渡清水詠読会代表者角田喜久治、高橋治、金一円加美郡色麻小学校■六沢田武志、金一円三十銭亘理郡逢隈村牛■青年修養会一同、金一円伊具郡館矢■村青年団第一支部代表吉野正、金一円五十銭北海道厚岸郡太田村太田小学校尋常科三年生村上香保子、金五円福島■原町宮城県人会、

罹災義捐金品 寄贈者芳名

梅干一樽神杉山通二九■井当一郎衣類一包同一梱長靴二足其他天主分教会信徒一同、衣類莚包五戸堤町第四区青葉女子青年団堤町直志一同、衣類一包北材木町二七武田えい、衣類一包杉山■科医院長、衣類三包大町五丁目仙台会館従業員有志、白米五■味噌一樽衣類四百点雑品三包榴岡青年団、教科書六冊木町通小学校渡辺■義、串柿一包木町通小学校柴田忠■、女履物七一足外衣類及日用品北山町婦人■和■手拭四〇本夜具上下一組国分町一一九永野まさ、衣類大莚包一〇個土樋自警団
五五片平町小学校滋野スミ、チエ五〇同沼倉きえ子、一〇、〇〇小田原北二番丁五二愛隣青年会、八〇〇東北帝大医学部昭和会有志、二五、〇〇北目町八九仙■製本同業組合、五、〇〇表柴田町一八斎藤寿伝、一〇〇、〇〇東京平尾賀平、五〇、〇〇〇国分町十九軒会、五、〇〇東京品川区大■名村正、一〇、〇〇桃生郡■来村武田酒造店一同、五、〇〇■本ビルブローカー福島支店、五一、〇〇東京日本橋通三西川商店々員一同、一五〇〇原町森永工場従業員一同、一〇〇無名氏、一五、〇〇堤通一二〇増沢商店々員一同、■一、〇〇仙台高等女学校職員生徒一同、二〇〇光禅寺通三〇板橋くら、一、〇〇二本杉通二九佐伯永全、二、〇〇新寺小路区中野忠治一、〇〇同山岸藤四郎、一、〇〇渡辺三治一、〇〇川井順、一、〇〇後藤小一郎、一、〇〇萩野栄子、一、〇〇佐々木順平、五〇中野佐和子、五〇宗形正■、五〇庄司平吉、五〇星厚、五〇山本きよ、五〇倉長つね、五〇島谷■治、五〇三浦大三郎、五〇小林新蔵、五〇新寺小路区堀田みよ、五〇佐藤忠治、五〇渡辺庄五郎、五〇越前鉄治、五〇伊藤長五郎、五〇高橋左右吉、五〇阿部栄吉、五〇武田文治、五〇鈴木卓弥、五〇小田島要治、一〇、〇〇河原町六〇高橋義一、一〇、〇〇勾当台通区、白根きん、一〇、〇〇島村きち、五、〇〇谷井正夫、三、〇〇橋本清吉、一、〇〇伊沢平四郎、一、〇〇荒川堪葉胤勝、一、〇〇伊藤昭子、一、〇〇吉川銀之丞、一、〇〇峰村喜太郎、五〇勾当台通区菊田勇、五〇大塚辰之助、五〇中島久治郎、五〇半沢芳男、五〇加藤良子、五〇古川丑蔵、五〇高橋峻平、五〇及川市右エ門、五〇石原はつ、五〇今野克巳、五〇佐々■■ 五〇小川清右エ門、五〇妹尾やす、五〇吉田直吾、五〇磯貝文吾、五〇竹田順治、五〇相沢きよえ、五〇山田うめ、五〇富沢ひさ、五〇菅野いし、五〇菅野源五郎、五〇平塚忠助、五〇須田長治、五〇木村養治、五〇中野三之助、五〇瀧本秀雄、五〇青野ツエ、五〇田中とよ、五〇浦川サチヨ、五〇木原ひろ子、五〇伊藤かめよ、五〇中村茂、五〇樋渡しづえ、五〇石堂みどり、五〇伊藤与一、五〇本田 郎、五〇千葉忠一郎、五〇平丑蔵五、三〇多門通フランスパン常食改善会店員一同、三〇、〇〇東二番丁一五八今野麹治郎、一〇〇、〇〇南町会代表若生巳之吉、一二〇〇日本鉄管台名会社仙台工場従業員一同、二〇、〇〇人類愛善会宮城仙台広瀬橋支部一五、〇〇昭和青年会仙郷支部、二、〇〇皇道大本宮城分所、二、〇〇同仙郷別院、一、〇〇同佐藤■臣、五〇、〇〇二日町第一区自警団、二六、一四柳町青年団、一〇、〇〇定禅寺通櫓町一二堀越寅二郎、五〇、〇〇東一番丁東一自警団、一〇、同東一自警団■谷井源助、一〇、〇〇大原甚之助、一〇、〇〇大内
    金千百〇二円二十三銭
 累計金三千七百三十六円七銭