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震災前後施設  廿ヶ町村長に指示、注意   昨日宮城県庁に召集

宮城県では十一日午前十時から震災地二十ヶ町村長を県庁会議室に招集、更生精神の作興、県■免除の調査その他過般の臨時県会において議決した内容に基く各種施設の支持注意等を行った、当日午前十時三辺知事訓示をなし二見内務部長議長席につき、左記指示事項について主務課長より説明し、懇談的に趣旨の徹底をはかたが今十二日も義■会議を開く、
  指示事項
 一、更生精神の作興に関する件
 一、県税免除の件一、町村税免除の件一、復旧町村補助工事の件一、宅地造成の件一、復興建築に関する件一、農具購入費補助の件一、納金及び肥料金等建築費補助の件一、肥料資金供給の件一、種養共同飼育所設置の件一、被害桑園復旧の件一、■室復旧費低資の件一、農具復旧の件一、家畜購入補助の件一、家畜飼料費補助の件一、震災地の小作料に関する件一、産業組合設立促進の件一、災害耕地の復旧一、無動力船復旧一、動力船復旧一、漁船復旧資金の件一、漁具復旧に関する件一、水産共同施設復旧の件一、共同養殖設備復旧資金の件一、個人製造復旧の件一、船溜、船揚場、築湾復旧の件一、児童就学奨励費交付の件一、罹災住宅復旧の件一、罹災救助の件一、罹災救助終了後における救助の件一、被害地における家屋建設の件一、罹災地の救療に関する仮井戸、便所、■造に関する件

震災地  小学校長会議   十四日宮城県庁に開く

宮城県では震災地町村民会議に引続き十四日午前九時から県産会議所で罹災地二十ヶ小学校長会議を開くが協議事項は左記の通りである、
 一、震災地方民精神作興の件
 イ、やがて発せらるべき告諭および通牒の趣旨徹底を期すこと
 ロ、精神作興ポスターの活用並に趣旨徹底の企画、
 一、学校給食の件
 イ、給食児童は臨時施設方法による貧困児童および罹災により特に給食を必要とする児童に二大別に調査すること、
 ロ、学校長は毎月の実施状況を翌月五日まで知事に報告すること
 一、児童就学奨励の件
 学校長、職員、町村吏員学務委員、区長等と協定して行う、
 一、遭難者の慰安法要の件
 既報の通り四月十九日、二十日の両日各部落毎に行う、経費は塔婆建■は地元町村負担、仏教会理事の出張は同会の負担供物は県の負担
 一、復興に関する部落懇談会開催の件
 郡主催とし出席者は各戸代表戸主主婦男女青年各種団体代表等で協議題は、精神の復興、農村漁業の改善、住宅、瓦斯、便所其他衛生施設の改善、復興記念■又は共同作業場、其の他公会堂の建設、自力更生の活動映写等