御下賜品を伝達 宮城県罹災孤独者に
今回の震災による宮城県下の被害者中六十歳以上及び十四歳以下の孤独者傷病者等七十六名に対し皇后陛下より御救恤品を下賜されたことは既報の通りであるが、宮城県では十一日午前九時から関係町村長を県庁正庁に召集しこれが伝達式を挙行する。
震災死亡者 法要を執行 宮城県下各部落において 来る十九、廿日両日
宮城県では震災被害地に対する救護並に復旧の事業は既に大綱を決し事業実施も緒についたので精神的方面における事業に着手することになり既報の如く種々の計画を発表したが、震災死亡者に対する弔意のため、震災より四十九日目の来る十九日及び二十日の両日、県仏教会及び当該町村が共同主催し罹災地各部落において法要会を営むことに決定した、当日は準備は町村において行い、供物及び弔詞は県より贈り、僧侶は県仏教会より派遣する。
復興懇談会 宮城県主催にて
別項の法要会に引続き県主催にて罹災地各部落ごとに復興懇談会を催すことになった、同懇談会は従来、漁村地方における各家庭の警備及び衛生その他の施設について改善を要する事項とし叫ばれていた問題を、この際根本的に建直さんとするもので県よりは建築、衛生等の関係技術員を始め関係者多数出席し懇談して実績を挙げると共に将来の精神的活動方面についても指示又は懇談奨励する方針である。
震災地の小学 校長会議 十四日開く
宮城県では十四日午前九時から震災地の小学校長会議(二十校)を開き、被害児童の学校給食、学用品の給与、被服履物等の給与その他につき協議する。