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被災地へ続々愛の手

チリ地震津波の被災者に対する救援運動は日増
しに盛りあがり、県下各地から愛の手がぞくそ
く被災地へさしのべられている——。

お米持ち寄り  海のおじさんへ恩返し 宮野小子ども会

 ○…築館町宮野小学校若葉子ど
も会は、毎年臨海学校を開いてく
れる志津川町袖浜のおじさんたち
にご恩がえしをしようと、全校生
徒が湯のみ一ぱいずつの米を集
め、二十九日委員の工藤昌秋君、
副委員長の瀬川定良君の二人が代
表して佐藤信吾校長先生らと現地
を慰問、お見舞いの米を届けた。袖
浜の遠藤守治、遠藤喜久治、遠藤
東、菅原正子さんの四人は、同校
生徒のため毎年夏自宅を開放して
臨海学校を開いてくれ、すっかり
顔なじみになっているが、農繁休
み中に津波被害を知った子どもた
ちは、休み明けの二十七日にお見
舞いの方法を相談、この救援米の
話がまとまった。約八十キロの米が
集まり、町役場でも小型トラック
を提供して子どもたちのまごころ
の贈りものの便を図ってくれた。

学生は街頭募金 岩沼

 ○…岩沼学生会でも二十七日か
ら街頭募金をやっている。仙台の
大学に通学している男女会員十四
人が二班に分かれ毎日午後五時か
ら二時間街頭に立っている。募金
箱と一緒に生々しい災害地の模様
を伝えた本誌の切り抜きを掲げ、
「気の毒な被害者の皆さんを慰め
てあげましょう」と通行人に呼び
かけている。三日間で五千円ほど
集まったので、早速みんなで相談
し、本社を通じて災害地へ送ると
いう。

県下通信 白石・刈田・柴田

 ▼白石市は農繁期保育所を次の
とおり開設する。各所に保母二
人を派遣、機関は二週間。(一日
から)越河小、(三日から)福岡八
宮瑞祥寺、福岡長袋神明社、福岡
花本薬師堂、(四日から)福岡深谷
湯口寺、(六日ころ)小原下戸沢公
民館、小原分館、小原東山作業所
(未定)大平小
 ▼白石市は畜犬登録と狂犬病予
防注射を行なわなかったもののた
め、一、二の両日午前九時から正
午まで、市役所で登録、注射を実
施する。登録料百五十円、注射料
百六十円。なおこれ以後未届けの
まま放置された犬は野犬狩りで処
置し、飼育者に対しては罰則が科
せられると市では警告している。
 ▼県教委大河原出張所管内の青
年学級運営研究所は、一日午前九
時半から同所で。
 ▼川崎町のレンゲ採種ホ審査は
三十一、一の両日同所で。
 ▼白石市の腸チフス、パラチフ
ス予防接種日程=(1日)鷹巣観
福寺、駅前専念寺、当信寺、(2
日)郡山元種畜場、延命寺、小下
倉会館、(3日)公会堂、公民館=
いずれも午後一時から三時まで=
 ▼蔵王町の計量器定期検査日程
▽31日宮小学校(宮地区)▽1日
公民館(円田地区)▽2日遠刈田
温泉支所(遠刈田地区)

角田・伊具

 ▼角田農業改良普及所運営委員
会議会は、二日午前十時から市内
青柳旅館で。
 ▼角田市の長唄同好会杵家会は
二十九日正午から角田公民館で初
の長唄発表会を開いた。四十五人
の男女長唄愛好者も市議、運転手
家庭の主婦となかなかにぎやかな
メンバーで「鏡獅子」「娘道成
寺」など八つの作品にご自慢のノ
ドを披露、仙台の杵家彦之助師も
賛助出演した。

名取・亘理

 ▼亘理町祝田、農砂沢敬弥さん
方でこのほど刀を鑑定してもらっ
たところ、七百五十年前の古刀
で、しかも銘が非常に珍しいもの
とわかった。刃渡り五十四センチでさ
びているが、「満州長船住信次」
と銘が刻んである。鑑定人の話で
は、これまでたくさんの刀剣類を
見たが、信次という銘は初めてと
いい、名鑑にものっている。
 ▼亘理名取公民館運営小委員会
は、三十一日午後一時から岩沼町
公民館で。

仙台

 ▼日専連仙台会の新役員=(理
事長)横山新二郎、(副理事)岩崎
一郎、山崎邦彦(専務理事)阿部
富治、(常務理事)伏見亮、(理事)
今野秀一、三原健資、斉藤正三、
鈴木俊二、渡辺正、遠藤紀平治、
福島茂男、宇野専蔵、佐藤栄吉、
門間民造、(監事)横山勝二郎、高
島英三、近江逸郎、佐藤行雄

塩釜・宮城・黒川

 ▼大和町議会臨時会は、三十一
日午前十時から開き、三十五年度
追加更正予算などを審議する。
 ▼黒部郡教育研究会新役員=
(会長)笹川五郎、(副会長)蜂屋
善助、京増保、(監事)成沢清繁、
佐藤■吉、青木庄助、(書記)■田
隆夫、安住春夫
▽研究部会部長=(国語)伊賀広
太、(社会)石井房雄、(数学)佐藤
秀一、(理科)砂金啓三郎、(音楽)
成沢清繁、(習字)内田丈夫、(図画
工作)寒の多見夫、(職業家庭)浜
尾勲夫、(保健体育)大窪尚親、(学
校図書)水沼甲吉、(視聴覚教育)
高橋盛一、(特殊教育)京増保、(学
校保健)中村福術、(道徳教育)野
村鷹太郎、(英語)鳥田博、(職業指
導)岩佐勉、(分校教育)蜂屋善助
(環境緑化)渡辺武雄、(学校給食)
蜂屋善助
 ▼大和町は工費五百七十万円で
吉田線志田野川橋の架橋工事を進
めている。これは米軍が王城寺原
演習場を使用した当時の特別補償
で木橋を永久橋に替えるもの。吉
岡から沢渡まではバスが運行して
いるが、道路、橋が不完全でこの
先に乗り入れられず、船形山観光
開発にも大きな障害になっている
同町は橋の完成とともに道路の整
備にも拍車をかけ、船形開発を着
々進める計画だ。

石巻・桃生・牡鹿

 ▼石巻市は五月定例会議を三十
一日に開く。提出議案は年金課設
置など数件で、追加予算は出さな
い。
 ▼石巻消防署は三十一日午前九
時から住吉公園山上に建てた新望
楼の落成式を行なう。新望楼は一
日から十日間、市民にみせるが、
展望台の自由解放は危険なので行
なわない。
 ▼石巻魚市場はさる二十四日の
津波で水揚げしたばかりの鮮魚百
万円相当を流失したが、幹部会議
で「入札後の損失は買受人の仲買
業者が負担するのが当然」という
意見に一致、損失は補償しないこ
とに決めた。
 ▼石巻公民館は三十日午後六時
半から、同館日本間で運営審議委
を開き、ことしの事業計画と予算
を審議した。
 ▼石巻消防署は二十九、三十の
二日間、稲井、矢本、河南、河北
各消防団の応援を得て、荻浜、桃
ノ浦、小積浜地区で清掃奉仕をし
た。百人内外が毎日参加、三十一
日も行なう。
 ▼県交通安全協会石巻市部主催
の交通安全ポスター入賞者=(第
一部)▽金賞=阿部千春(金山
小)▽銀賞=えんどうとしあき
(住吉小)、遠藤敏明(金山小)▽
銅賞=阿部千鶴子(金山小)、くろ
ぬまかずお(広淵小)、佐藤悦子
(住吉小)、(第二部)▽金賞=佐
瀬邦博(金山小)▽銀賞=高橋由
美子(須江小)、高橋三千夫(大原
小)▽銅賞=木村みつ子(大原
小)、石川道夫(矢本小)、三浦田子
(釜小)、(第三部)▽金賞=菊池
千栄子(鮎川中)▽銀賞=十野陽
(同)、石川明男(矢本二中)▽銅
賞=後藤満生子(前谷地中)、小松
和子(鳴瀬一中)、佐藤敵(矢本二
中)
▼河北町大川小学校の三、四年
児童八十五人は、三十一日午前九
時半石巻消防署を見学する。
 ▼女川町の災害復旧のため稲
井、矢本、河南、河北、桃生の各
町消防団は二十九日から泊まり込
みで奉仕している。三日ごろまで
行なう予定。

古川・志田・遠田

 ▼古川専門店会は一日の加盟店
定休日を利用、山寺、天童方面へ
レクリエーションを楽しむ。店
主、従業員ら百二十人が参加す
る。
 ▼古川農林事務所は小規模農家
へ二百七頭(融資八百九十八万
円)を導入する。内訳は乳牛四十
九頭、肉牛百五十八頭。
 ▼古川山岳会の有志は二十九、
三十日の両日、鳴子町鬼首の禿額へ
登山した。
 ▼古川教育出張所管内の教育研
究会の新役員=▽会長木村誠(古
川第一小)▽副会長大川幹児(涌
谷中)▽監事杉山元治(敷王小)、
松田多利吉(鹿島台中)、本田長平
(東小野田中)、中鉢栄(川渡小)、
高橋鉄三郎(中■小)
 ▼三本木町の秋田、蒜袋、斎田
高柳の四部落に農村公衆電話がひ
かれた。
 ▼小牛田町はネズミやハエ駆
除のため、次の日程で第二同町
内薬剤散布を行なう。
(1日)不動堂五、六、七区、(2
日)不動堂三、四区、(3日)不動
堂一、二区、(4日)堀切、松ヶ崎
梅ノ木
 ▼南郷農高は構内に購買部の売
店を設け好評を得ている。この売
店では学用品はもとより、日用品
や教材用の生地なども販売、さら
にクラブ活動の運動用具などもあ
っせんしている。この収益はクラ
ブ活動の合宿舎の建築資金にする
という。

加美・玉造

 ▼中新田町税務局は一日午前九
時から午後三時まで、青年研修所
で営業所得者の町民税申告相談所
を開く。
 ▼岩出山町横山の千葉貢さん(三
八)は町内十二の農繁託児所を巡回
紙芝居の無料慰問を行ない感謝さ
れた。
 ▼中新田町中原開田工事は、総
工費九百万円でさる十五日着工、
突貫工事を進めている。開田面積
は十六ヘクタール。また同町上狼塚野寺で
も約四十ヘクタールの開田が行なわれ、今
月末に完成の予定。

栗原・登米

 ▼栗原郡町村衛生主任者会議は
三十一日午前十時から築館町町村
会事務局で。住民結核検診の打ち
合わせ。
 ▼花山村開拓農協通常総会は、
三十一日午前十時から同小豆畑組
合事務局で。
 ▼登米郡木材協会(阿部末治会
長)の役員会は、三十一日午前十
時から迫農林事務局で。県有林払
い下げ問題などを相談する。
 ▼迫町佐沼史跡保存会役員(会
長)中津川英夫、(副会長)楠信
四郎、(事務局長、企画部長)太布
磯雄、(資料収集部長)土生定男、
(事務奉仕部長)芳賀則夫、(顧問)
亘理■篤、高橋吉兵衛、土野久、
半田彪

気仙沼・本吉

 ▼気仙沼市浦島小学校PTAは
一日、仙台、松島方面に研修旅行
する。
 ▼気仙沼駅は一日午後一時から
魚市場会議室で列車妨害防止座談
会を開く。
 ▼気仙沼市公民館の五月定例運
営審議会は、三十一日午後二時か
ら同館第二会議室で。行事実施結
果、六月行事計画を審議する。
 ▼津波のため操業を中止してい
た気仙沼市内燃機製作所(資本金
千二百万円、社長本郷寿次氏)は
工場の心臓部、変電所の修理が終
わったので、二十九日一部操業を
開始した。操業したのは板金、仕
上げ、鋳物の三工場で、新設のセ
メント工場機械の加工、修理部門
の復旧にはまだ三、四日は必要で
全面操業までには二週間かかる見
込み。
 ▼本吉町津谷農協組は一日、午
後一時と同七時の二回、同町公民
館でチリ津波義援金募集演芸大会
を開く。