家屋全半壊者に 衣料品贈る 気仙沼
気仙沼市は二十六日津波被害者の
うち全半壊した三十五戸、百五十
四人に次の衣料品を配給すること
を決めた。
▽毛布=全壊一人一枚、半壊二人
一枚▽作業衣=大人上下一人一
着、子ども服一着▽婦人下着一点
このほか浸水家屋については全体
を調べたうえ配給する。
県下通信 白石・刈田・柴田
▼白石営林署は管内十ヵ所の植
林事業推進地区に自動草刈り払い
機を一台ずつ配置、このほど不忘
山ろく事業所で各担当区の二十人
を集めて使用法の研修を行なっ
た。この機械は植林前の山野の下
刈り、地ごしらえなどに使うもの
で、直径十センチほどの立木もなぎ払
う威力を持っている。新鋭機の導
入により、人員が半分節減される
ので、治山事業に拍車がかけられ
るものと期待されている。
▼蔵王町円田中、佐藤きくのさ
ん(八〇)と同北境、若生ヒサさん(八
九)はこのほど、円田小にぞうきん
をそれぞれ八十枚と百枚贈った。
佐藤さんは八十歳になった記念に
年の数だけ寄付したもの。まら若
生さんは昨年米寿の祝いに■場に
八十八足のぞうりを贈ったという
元気なおばあさんで、二人の真心
こもる贈りものに学校では感謝し
ている。
▼川崎町富岡中学校PTAの役
員=(会長)佐川吉右衛門、(副会
長)真壁鉱■
▼大河原町中島二区五班で、地
区内の通称八切橋に防犯灯を設置
することにきめた。この付近は通
勤者が多く、船岡用水堀もあって
夜道は危険になっていた。
角田・伊具
▼角田市臨時議会は、三十日午
前十時から市役所会議室で開き、
市庁舎建築の具体策について審議
する。
▼角田市の長■同好会、杵屋会
は、二十九日午後一時から中央公
民館で第一回発表会。
名取・亘理
▼岩沼町、岩沼中同窓会は二十
九日午前九時半から同校体育館で
役員改選ののちフォークダンスな
どレクリレーション大会を行なう
▼岩沼町青年川柳懇談会は会員
を募集している。希望者は同町字
■ヶ崎阿部静司まで。
仙台
▼第2回黄日会展(但木卓郎、
佐藤新一、小林洋子、高橋正子、
中原四十二)は、二十八日から六
月一日まで仙台市藤崎デパート
で。
▼チェコスロバキア展は二十八
日から六月七日まで、仙台市藤崎
デパートで。がん具、風俗人形、
観光風俗写真、観光ポスター、学
童作品、切手を陳列、ボヘミアン
グラス、アクセサリー、陶器、人
形、皮製品などを展示販売。
▼パリで活躍中の西村■雄画伯
の画会は、会場を仙台市東一番丁
「東一ビル内丸善書店」に移し、
二十八日から六月二日まで開催さ
れる。
塩釜・宮城・黒川
▼大和町教委は二十六日、新公
民館運営審議委員の初会合を開き
公民館運営について協議、五部会
を設けて公民館活動を強化してい
くことにした。とくに施設部会は
助役、町議会の委員をあて、施設
の充実を図っていくことになった
審議会の構成次のとおり。
(会長)板垣実、(副会長)木村や
す、(婦人団体)高橋静枝、石塚義
雄、佐藤浩康、(青年団体)伊藤弥
夫、勝又勝雄、板垣実、(成人教育)
木村やす、高橋東、早坂源吾、(図
書)菅原とき、水沼甲吉、若生秋
栄、(施設)大内鉱三郎、沼田孝一
桜井秀治
▼大■村大■農協は育すう場を
建設、ヒナを育てているが、売れ
行きもよく良好な成績で、来春は
数万羽を目標に本格的な育すうを
計画している。ことにはこれまで
二千五百羽を育てた。黒川郡内の
農協では養鶏熱が盛んで、経済連
吉岡出張所は毎週二百箱を越える
鶏卵を集荷、東京方面に出荷して
いる。
石巻・桃生・牡鹿
▼石巻市教委は二十五日の委員
会で故高橋政栄委員長の後任を決
めず、九月まで代行委員のまま持
ち越すことにした。代行委員は本
間良雄氏。
▼津波の救援運動がはじまった
が、石巻商店会(近藤三朗会長)
は石巻地方のトップを切って積極
的な運動をおこすことになり、二
十七日から会員商店三百六十軒に
よびかけ、義援金品を集めている
▼石巻市渡波公民館は二十九日
午前十時、午後一時の二回、渡波
小学校で映写機購入資金造成の舞
踊公演を開く。出演は佐東悦子バ
レー研究会の人々の洋舞、藤間勘
恵の邦舞など。映写機購入は二十
五万円で、うち国四万円、市十一
万円計十五万円の補助がある見
込み。
▼石巻市は津波被災者に対する
市税の減免を行なう方針で税務当
局が検討を進めている。減免は固
定資産税が中心となる見込み。
▼石巻市役所職員組合(太田廉
平委員長)は、こんどの津波で市
職員のなかにもかなりの被災者を
出したので、二十五日から組合員
に呼びかけ、一人百円ずつの救援
カンパをはじめた。
▼石巻地区安保阻止共■会議
(田畑忠雄議長)は二十七日午後
一時から同四時まで市内五ヵ所で
津波災害救助の街頭募金を行なっ
た。市内四ヵ所で地区労の労組員
が中心となり通行人に協力をよび
かけ五千枚のチラシを配布した。
二十八日もつづける。
▼稲井町真野小学校は二十七日
同校で町内五小、中学校の先生七
十人を集め、魚拓講習会を開いた
講師は女川町の水産美術工芸研究
会員角田金舟氏で①魚拓の取り方
②魚拓応用の手芸、染物③魚のは
く製とその応用など。
▼河北署はこのほど河北町相野
谷字飯野川、堀部春子さんを人命
救助で、同町飯野川、遠藤清人さ
んを横領容疑者逮捕協力でそれぞ
れ表彰した。
古川・志田・遠田
▼古川市産業課は二十五日現在
の田植えの進み具合を調べた。そ
れによると五四・六パーセントで、昨年同
期(七八・八パーセント)よりぐんと遅れ
ている。これは苗代期間の不順な
天候がたたり、水苗代の苗のびが
悪いためとみられる。苗のびが悪
いと多植するきらいがあり、とこ
ろによっては苗不足になりはしな
いかと心配するむきもある。
▼古川税務署は三十日午前十時
から国税滞納で差し押えた腕時計
古川局電話加入権、田んぼなど十
四件を公売する。
▼古川署は二十五、六の両日、
氏家警部補を隊長とする三十四人
の救援隊を津波の被災地志津川町
へ派遣。古川保健所も八人がドラ
ムかんに三本の飲料水を持って現
地へ向かったほか、古川電報電話
局、古川土木出張所、東北電力古
川営業所などからも救援の手がさ
しのべられた。
▼古川署三本木巡査部長派出所
の新築庁舎がこのほどでき上がっ
た。同派出所はこれまで橋の阿元
にあったが、鳴瀬川堤防の改修工
事のため、同町南町へ移転したも
の。総工費八十万円で新築した庁
舎はモルタル平屋建て(九十九平
方メートル)の住宅つき。
▼小牛田電報電話局は、小牛田
町内の四ヵ所に委託公衆電話、ま
た一ヵ所に農村公衆電話を新設す
る。来月着工の予定。▽委託公衆
電話=下小牛田上、下小牛田下、
小町井、北浦新田▽農村公衆電話
=塩釜または小沼
▼田■町■■■観光■■の役員
会は二十六日、加護坊山の頂上で
開き、役員を選び、今年度予算を
審議したのち、早苗振大会の開催
その他について協議した。役員次
のとおり。(会長)佐々木敬一、
(副会長)西郡光哉、久保晃
加美・玉造
▼岩出山町臨時議会は三十日開
かれ、岩出山中学校庭拡張、荒屋敷
簡易駅設置などの問題を審議する
▼岩出山町は県寄生虫予防協会
の協力で、町内十部落(二千百十
二人)のモデル地区を選び、虫卵
の有無を調べた結果、十人に約二
人の割で保卵者がみつかった。な
かでも真山地区は三百三十二人の
うち百十三人が寄生虫の卵をもっ
ていた。
▼中新田町平柳、■黒沢忠吉さ
ん(五八)は、ことしの正月から病気
のため仙台の病院に入院、残され
た妻と長女は女手だけで田植えも
できずに困っていた。これをみて
近所の小田島与吉さんら十五農家
の人たちが苗代づくりから一切の
農作業を無報酬でひき受け、総勢
十八人で無事田植えをすませ黒沢
さん一家を感激させている。
▼中新田町、中新田中学校二年
四組(担任後藤史郎教諭)の生徒
四十九人は二十六日、農繁期の休
みを利用して、津波被災地の見舞
い金募■を行なった。生徒たちが
五、六人ずつ一組になって街頭で
通行人に呼びかけ、約六千円の募
金を集めた。
栗原・登米
▼築館署交通安全ポスター入賞
者=【中学校】①高橋信子(瀬
峰)②天野則子(同)③鈴木憲子
(同)【小学校高学年】①佐藤正
明(姫松)②大橋久子(同)③能
島りえ子(築館)④佐藤正徳(姫
松)⑤秋山良子(築館)【小学校
低学年】①渡辺孝子(姫松)②三浦
みつ子(長崎)③菅原としえ(姫松)
▼志波姫村の育児相談は、二十
九日午後十時から午後三時まで診
療所で。生後二ヵ月児と一年児、
虚弱児が対象で、高率病院石川医
師があたる。
▼交通安全協会佐沼支部の自動
車運転技能競技会(二十五日)成
績=①菅原真吾(佐沼)②大内栄
(南万)③高橋文志(同)④渡辺
光治(■水)⑤佐々木三二夫(佐
沼)。
▼佐沼署北方駐在所の新築落成
式は、二十七日行なわれたが、席
上工事請負者に本部長から、付属
建物建築功労団体などに署長から
感謝状が贈られた。▽本部長感謝
状=佐々木覚(東和町)▽署長感
謝状=■町、同町北方農協、同町
北方農共組、交通安全協会佐沼支
部北方分会、佐々木安雄、■光雄
▼登米郡婦人団体連絡協議会は
二十九日午前十時から県教委■出
張所で役員会を開き、津波被災地
への救援について相談する。
▼登米地方町村議長会議は、二
十八日午前十時から登米地方町村
会事務局で開かれ、津波被災地に
対する救援について協議。
気仙沼・本吉
▼気仙沼税務署の映画館入場税
事務説明会は、三十日午後一時か
ら同署会議室で。
▼気仙沼署の自動車運転手臨時
出張試験は、六月七日から三日間
気仙沼市新月の自動車練習所で。
申し込みは三十日から六月六日。
▼二十九日行なわれる予定の大
田、大森高原開きは、津波災害の
ため中止となった。