国会だより ”安保劣勢”を津波でばん回?
○…チリ津波災害対策の関係
八法案は十七日、衆院を通過し
た。被害激じん地の県選出自民
党代議士は安保で受け身の劣
勢を盛り返す好機到来とばか
り、実によくかせ
いだ。関係四閣僚
引き出し役は長谷
川峻、保科善四郎
の両氏で、岸首相
と談判、現地調査
を実現させた。党政*副会長
の愛知*一氏は法案作成、立法
化のカゲの立役者。政議会内の
災害対策本部小委員の構成
は、被害県選出議員を全部遠
慮して除外となったので*のはい
らぬ小委員会の立法案とりまと
めはもっぱら愛知氏が受け持っ
た。農林水産委員の大石武一
市、運輸委員の長谷川峻氏、建
設省に*のきく内海安吉氏らも
各関係省にハッパをかけ、しぶ
る政府のシリをはたいて有利な
ものに仕上げた。
○…早期衆院通過には議*委
理事の長谷川氏が活躍、先*を
主張して単独審議でも十四日上
程、十六日採決の方針をきめ
た。バトンを受ける衆院でもチ
ーム・ワークよろしく高橋進太
郎議員が議運委員長。衆院が通
れば即刻にという気構えで、十
七日、衆院可決後、三十分足ら
ずのうちに参院の常任委員会
でバタバタかたづけ、あとは本
会議成立を待つばかりとなった