復旧費不足二百万円余 中金より融通の外ない 知事帰庁を俟って部課長会議で 補填策を協議
本県三陸沿岸の復旧費は既報の如く千四百五十万の内四六〇余万円は国庫で補給し残余の九百八〇余万円は県債を起し大蔵省預金部から低資を融通し新たに合法的に設立する各組合に対して転貸する方策を立て来る四月八、九日頃召集の臨時県会へ提案することになったが石黒知事は過般来大蔵省に黒田次官を訪問し預金部よりの再興融通額に関し折衝を重ねた結果この融通額は六百七十九万円と内定した。尚社会事業資金を始め一般普通資金から融通される額は十二三万円であり結局九百八十余万円よりの残額二百六十万円は中央金庫若しくは勧銀方面より融通し復旧費に充当せねばならぬ事情に置かれたので石黒知事は卅一日帰盛と共に部課長会議を開き前記二百六十万円の補填策につき協議することになった。目下の所適当な組合組織により中央金庫より融通する外に良策なしと見られている。
産組復興資金の 申込は百四十万円 各組合別要求額
産組岩手支会調査三陸罹災地組合被害調査(報告の分)に依れば組合自体の被害は五十万八十一円組合員被害数二、二五六人、四百五十五万四千五百九十七円に上りこれに要する復興資金申込額は百四十八万二千六百二十円(事務所費五〇、六五〇倉庫設備六一、二七〇事業資金一、二九六、五五〇貯金払戻し七四、一五〇円)郡別要求額は(単位円)
組合被害 復興資金
上閉伊郡 一、二九〇、四七七 九二八、九三〇
気 仙 郡 二、〇八五、二四七 一八五、八〇〇
下閉伊郡 一、一六八、八七三 三六七、八九〇
尚組合別に見れば
組合名 組合員被 復興所
害見込額 要資金
▲気仙郡
気仙信 一三、〇〇〇 一〇、〇〇〇
米 崎 六〇、〇〇〇 三〇、〇〇〇
小 友 四四、九〇〇 一〇、〇〇〇
末 崎 九五、〇〇〇 七、〇〇〇
大船渡信 七二、〇一四 二〇、〇〇〇
同水産倉庫 五三、二八〇 七、八〇〇
赤崎信販 五七五、四〇〇 五六、〇〇〇
綾里信用 五〇四、〇〇〇 二、〇〇〇
吉浜信用 四二、五〇〇 一三、〇〇〇
唐丹信用 六二五、一五三 三〇、〇〇〇
▲上閉伊郡
釜石信用 一、二〇〇、〇〇〇 九〇二、〇〇〇
同遠洋漁 二八、八〇〇 三、八〇〇
箱崎信用 二九、九七〇 、六五〇
赤沢水産 二二、〇一二 一三、〇〇〇
鵜住居信 九、六九五 三、二〇〇
金沢信購 — 四、二〇〇
▲下閉伊郡
宮古信用 一三三、五三三 三、〇〇〇
宮古物産 一三〇、〇〇〇 一四九、九五〇
鍬ヶ崎信 一〇、八五三 六、〇〇〇
崎山信購 三二、三七七 五、〇〇〇
田老信購 六三七、〇〇〇 九〇、〇〇〇
小友信購 七〇、八〇一 二〇、〇〇〇
普代信利 四八、〇〇〇 三〇、〇〇〇
織笠 同 三八、〇〇〇 一〇、 〇〇
船越水産 三九、一五〇 四八、〇〇〇
千鶏信購 二五、七〇〇 五、二四〇
津軽石信 三、四六〇
九戸郡は未報告である。





