復興予算本県配当 二千万円程度か 二十三日衆議院に提出
(東京支局郵信)三陸海嘯の災害地たる岩手、宮城、青森三県の復旧復興費要求額は岩手三、九〇〇万宮城三五〇万、青森五〇万円都合四千三百万円で、ある昨日を以て関係主務省たる内務、農林、文部省の査定は終了し十八日大蔵省に廻附された総額は大体三、二〇〇万円であり大蔵省では十八、十九の両日間厳重な査定を開始した。この結果追加予算として二十三日の衆議院本会議に提案される額は一千万円減の二千二百万円程度と見られ、この内二千万円は本県に残余の二百万円は宮城、青森に配分されるもので本県割当ての復興予算二千万円の内低資融通額は一千三百万円、国庫補給の額は七百万円程度と予想されている。尚低利資金は新たに組織する水産会及び漁業組合、住宅組合が主体となり借入するもので政府は五ヵ年間据置きの利子を補給するもので長期の二十ヶ年賦償還であるから罹災地の負担は著しく軽減される訳である。
各省復興予算要求額
文部省(東電)三陸震災復旧費及び地震研究費に関する文部省の八年度追加予算は十八日文部大蔵両省間に左の如く決定した(単位千円)
△三陸震災地学齢児童就学奨励費
四六
欠食児童給食費 二六
学用品給与費 二〇
△学理的地震研究観測費 一〇
△中央気象台地震観測費 五
尚右の外七年度実行予算上の増加により三千八百円を地震研究費に振り向けることになった。
商工省(東電)商工省は三陸地方震災復旧費に関する追加予算として同地方中小工業者救済資金総額九十七万余円を計上し大蔵省に要求した。
逓信省(東電)逓信省では三陸地方震災のため左の如く追加予算を計上し十八日正式に大蔵省に要求した。
一、三陸地方震災による電信電話復旧費五万円