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岩泉署下  復旧状況   漁船準備急ぐ

岩泉署下の震災地復旧状況は次の如くである。
▽小本村、村有地に五十五戸の仮小屋建築を計画し既に四十五戸完成して罹災者を収容して居り過般より埋立中の住宅予定地に十萬円位の住宅組合を作る計画であるが本建築の完成したもの五棟ある。漁業組合では小漁船二百三十隻建造の計画で目下第一期分五十隻の建造を急いで居る。その他小本港に防潮林、茂市港に防潮堤を設置する事を計画調査中である。
▽田野畑村、本建築の完成したもの一棟、倉庫六棟でバラックは村で五十五戸、県で四十八戸建設の予定で既に竣功したもの百三戸あり大部分の罹災者を収容して居る。組合では小漁船三百四十二隻建造の予定で目下材料と船大工を集めて居る。諸般の復旧計画は二十二日の復興委員会で決定した。
▽普代村、本建築は四棟、バラック二十五棟完成し漁業組合の計画を進めつつあり村では住宅地は高地に建設せしむる外町裏の避難道路防潮堤の築造、飲料水の設備等を考慮して居る。

県税免除条例通牒

震災被害者に対する県税免除に関する条例は過般の臨時県会に於て決定したがこれを周知せしめるため内務部長は町村長、支庁長、財務出張所所長に依命通牒を発した。