釜石衛生組合 長会議
釜石町では十六日衛生組合長会議を開き協議した結果今後町■■共同便所を設置する事になったが先ず町内に便所の設備がなく裏手の空地、道路等に用便している処あるので十八日午前八時から東村、一村、門前、澤村、大渡、只越、中■、鈴子に分け役場、警察、衛生係が検査し便所の設備のない長屋に対してはその家主便所の設置方を厳命する事になった。尚町内の飲料水を検査する必要があるので県衛生課に検査官の派遣を請い十八日飲料水の検査を施行する事になった。
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釜石町衛生組合長会議は十六日午後一時から役場に開催された町役場側から小野寺町長及川衛生課長同係員氏家次席小野寺衛生主任外組合長十五名出席左記事項に就て協議した。
一、罹災地衛生施設に関する件
一、伝染病予防に関する件
一、清潔方法施行に関する件
一、衛生点検施行の件
一、四月二十七日結核予防デー実行方法如何
一、各戸に汚物用容器を設備せしむる事
天谷嘱託視察 災害地を
高松宮家嘱託天谷虎之助氏は罹災町村慰問視察の為め鈴木県社会課長同道で十五日正午来宮したが下閉伊支庁に少憩の後佐川支庁長川原助役案内で同町光岸地鍬ヶ崎藤原方面の被害状況を視察し午後一時半山田に向った。
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高松宮家嘱託天谷氏は鈴木社会課長と十六日午後七時半来釜鈴子旅館に一泊十七日小野寺町長の案内で鉱山町内を視察し唐丹を視察して帰京の途につく筈。