直接の被害と 殆んど同じ 宮古漁業災害程度 約百萬円に上る
今次の三陸沿岸を襲うた海嘯で下閉伊郡宮古町は災害尠少な罹災地として一般から非常にうらやまがれているが漁場、漁具、漁船、船具、■掛代金回収不納等に依る損害額は莫大な額に達して居り。町当局の調査する処に依れば二十日現在で約百萬円以上に達して居り今更驚愕している有様で内別すれば漁場、漁具、漁船で六十八萬八千三百六十円、■掛代金回収不納十萬一千九百余円土地家屋崩壊五百円薪炭流失五萬九百四十五円で更に漁船を細かに調べると発動機船二十七萬円、小舟五萬九千七百円船具五萬九千円漁網十萬八千円等で尚今後詳細に調査するなら少なくとも損害額は百五十萬円を突破するものと見られ直接の損害と同様の打撃を蒙っている模様である。
船入、船揚場 損害 九戸水産会調査
九戸郡水産会の調査に係る船入、船揚場の海嘯損害は左の如く五萬七千五百八十円である（単位円）
△野田村玉川浦二〇〇△野田浦二〇〇△宇部村久喜浜一〇〇〇△小袖浜一〇〇〇〇△侍浜南侍浜三〇〇△白前浦七五〇△北侍浜八二〇〇 △中野村中野浜三二〇〇△有家浜三二〇〇△小子内浜三二〇〇△種市村八木浦二〇〇〇〇宿戸浜三五〇△戸類家浜三〇〇△玉川浜三〇〇 △鹿糠浜一五〇△横手浦三三〇△川尻浜一四〇〇△平内浜五〇〇△角ノ浜一〇〇〇