全線開通あと一息 昼夜兼行で工事も急ピッチ
チリ地震津波で線路が流失、五月
二十四日から不通だった大船渡線
陸前高田—盛間のうち脇ノ沢—大
船渡までが二十二日ぶりに復旧
十四日から開通した。路盤一万一
千百立法メートルが流失、線路延長一七
・七キロにわたって徹底的な被害を
受けた陸前高田—盛間の復旧工事
は気仙沼、北上阿保線区と仙鉄局
が応援、鉄道建設、仙建工業など
が請け負って、新しい建設線と同
じような工事が進められた。
好天に恵まれたのと夜間作業によ
って工事は予想以上に進み、十日
から陸前高田—脇ノ沢駅間が開通
さらに大船渡までの運行も予定よ
り二日早く、十四日午前五時四十
一分同駅発上り準急ディーゼルカ
ー「むろね」から開通した。
最終工区の大船渡—盛間二・六
キロは十九日に開通する。