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罹災者に温い心で 家庭防空の強化が急務

豫算二十億円を計上する空襲對策の緊急強化要
綱決定について後藤縣警察部長はつぎのとほり
■り何事よりもまづ燒夷彈に對する家庭防空の
強化促進が刻下の急務であることを縣下指定防
空■市民に要望した

應急防空對策 後藤縣警察部長

今回の空襲對策緊急強化要綱は
主として重要都市を目標とされ
たものと思ふが都市疎開の強化
については本縣は主として受入
れる■■あるので先般來着々實
■中であるが受入側としては不
■をしのいで温かい心で人■な
り衣料なりの疎開を受けてもら
ひたい、建物疎開の■■につい
ては今のところ四日市以外には
■■■ゐない
■■■■■の一定■■以上の
ものの利用統制については本
縣でも將來考へてゆかねばな
らぬのであらうが今のところ
さし當つては考へてゐない、
隣組ポンプを一台づつ整備で
きればまことに結構なことに
は違ひないがこれは重要都市
から逐次ふり向けられること
と思ふの■■■■■の塲合は
やつは■■■■■■■■強化
でゆかなければ■■■■と思
ふ、民防空としては■といつ
ても一ばん大事な消火活動わ
けても燒夷彈にたいする完全
な自信が各人になければなら
ない
本縣としては何よりもまづ七市
街地と鳥羽町の指定都市に重點
を置く、燒夷彈の初期消火につ
いで各家庭が絶對自信をもち得
るところまでゆきたいと思つて
をり、近くこれら市街地の警防
關係者をあつめて徹底的な訓練
について打合せたいと思つてゐ

罹災者對策の強化については
過般の震災による經驗によつ
てこれを生かすやうつとめて
ゆきたいと思つてをりこれは
今から考へるとじつに尊とい
體驗であつたと考へてゐる

罹災者の住宅 百五十戸建設

北牟婁郡尾鷲
町では罹災家族救濟の第一期事
案として假設住宅百五十戸をま
ず急速に流失地區別に近く建設
に着手する

山雨きたらば來れ 今ぞ ! 敵の 神經戰を粉微塵 宗門蹶起す 本土戰塲化は■よ

深刻となりこの■迫せる情勢に
對處して敵の神經戰を破■し不
屈の戰意を昂揚するとともに暴
爆による罹災者を救護激勵して
無言の■■説法による一億必勝
の信仰の中核となるべき■ふ日
本の宗敎家の活動を期待すべく
大日本戰時宗敎報國会の蹶起に
よつてこれに乘り出すべき縣下
の寺院、敎会の活動要綱が決定
し神道、佛敎各宗派管長、基督
敎團■■者が中心となつてまづ
組織については敎宗派、敎團が
■■地區別にその組織を整備し
一地區ごとに連絡責任者を定め
或ひは宗敎報國会縣支部から現
地に係員を派遣して連絡するが
各寺院、敎会で實施するところ
の具體的方法としては、まづ
【防■■】本■■、過去■、
寺寳の保護、▲寺院、敎会内
の老幼者の疎開に万全を計る
こと▲防空施設を整備するこ
と▲地区内と隣接地区内寺院
敎会の相互救助組織の整備を
圖ること
【社会活動】敎師、僧侶は宗敎
家たる不動の信念をもつて防
火に率先すること▲震災者収
容にたいする建物および境内
地などの解放と救護活動の徹
底▲死體の一時収容および追
弔の速かな執行▲罹災者の親
戚、知人への通信奉仕その他
罹災者に對する物品の供出慰
問の徹底▲被害地における慰
靈祭、追弔会の執行と戰意昂
揚げ布敎の徹底
などでこれによつて全崇敎家の
救國滅敵へ馳せ參せしめる

古和浦の 鰤網入

島津村古和浦鰤大■網組合
では災害を克服し流失資材の入
手に奔走中のところこの際ほヾ
完了したので二月上旬網入を實
施する

短 信

四 中部配電從業員の美
日 擧 中部配電四日市營
市 業所、同鈴鹿、龜山、
桑名電業所全職員は本社から贈
られた地震復舊特別慰勞金に篤
志醵金とを添へて金六百四十六
円八踐を縣下震災義捐金に寄託
十八日本社四日市支社に寄託

震災義捐金寄附者芳名 廿一日正午現在

三千円、鐘淵工業株式会社▼一
千円、多氣郡五ヶ谷村油田篤太
郎▼一千円、桑名市三河■■物
鉄工合資会社▼一千円、津市乙
部寺町福島繁藏▼五十円津市小
森長谷川義雄

累計金
七十五万五千九百四十九円六十九錢