建築地方推進本部 都道府縣に設置す
土木建築工事を重點的に行ふた
め建設推進本部の事務■理方針
は發注工事の整理、新規工事の
調整、今後における工事の綜合
推進基本對策の三點を骨子とし
て決定したが實際上の事■運營
は次の通りである
一、既發注工事の整理 發注者
側の■完成期を知る一方受注
者たる工事業者側について必
要に應じ工程計畫を実地に檢
討し、この兩者をつき合はせ
て工事の重要度遅延の程度な
どから既發注工事の整理■を
作成する、このため關係各省
の係官二十八名(常駐は十五
名) からなる企畫室を軍需省
總動員局間に設置し■日会議
を開いて整理案を檢討、これ
を建設推進本部の幹事会にか
け次いで本■会で決定する、
この整理案は■年一月末まで
に作成の豫程である、整理は
先づ土木建築統制組合の單獨
加入会員たる主要四十業者(
全工事の六割を占める)を對
象として行ひ、工事打切り■
務は組合の統制規定で行ふ、
なほ打切り工事の補償は例へ
は産業設備營團による買上げ
が考慮されてゐる
二、新規工事の調整 十二月十
五日以降の新規工事について
は發注者側から發注明細表を
本部に提出せしめ本部ではそ
の内容につき工事の重點度、
完成期、業者の引受け能力を
大局から檢討し發注の承認と
請負工事者の指名を行ふ、既
發注工事でも十二月十五日現
在において未着手のものは新
規發注工事に準じて處理され
る
本部で行ふ發注調整を主要業
者四十社を一應の對象とする
からこれ以外の業者に關する
工事即ち一定範圍分は府縣廳
が現塲について適宜處理する
このため道府縣に地方推進本
部を設置する、土木部のある
ところは土木部、ないところ
は警察部が中心となり軍需監
理部は管内數府縣の地方推進
本部の連絡に 當る こととな
らう
三、工事の相互推進 以上の整
理も發注調整も要は本部の決
定した■事が計畫通り進捗し
てゐるかどうかヾ問題である
から今後の方策としては當時
建設工事の現状を把握するこ
ととし資材特に架設用資材の
物動特掲や現物の共同調達(
共同保管、分散保管も含む)
在庫の融通(地域的にも業者
相互間にも)技術者の融通も
行ふこととなつてゐる
災 害 實 情 調 査 山林局平山技師來縣
農商省では過般の震災被害■■
以下 八行 不讀
ことになつたが同技師は二十一
日三重■■■訪問、二十二日縣
下被害地を踏査する豫定
震災義捐金募る
今回突如として縣下一帶を襲つた震災は各
地に相當な被害を生じ罹災者に對しては直
に同情に堪へないものがあります、これら
不幸な罹災者を救援するには巨額の經費を
要し公費のみでは援護の徹底を期すること
が出來ませんので下名ら發起人となり罹災
者救援の資金を左記により募集することに
なりました、希くは各位■保相扶の義心を
發揮され絶大なる御支援を懇願する次第で
あります
【要項】義捐金額は一千圓以
上を 御願ひ致したし ▼義捐
金は 縣軍事厚生課へ 送附せ
られたし ▼募集期限は 昭和
二十年一月末日 ▼義捐金の
處分は 發起人に 一任せられ
たし ▼義捐金は 伊勢新聞紙
上に その芳名を 登載して領
収禮に代へる
知 事 持 永 義 夫
縣 会 議 長 杉 本 英 一
縣市長会代表 堀 川 美 哉
縣町村長会長 森 俊 雄
翼賛会縣支部
事務局長 野 口 純 一
伊勢新聞社長 松 本 宗 重