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教育費追加予算案まとまる 津波学童に無料給食 修学旅行つきそい費も

道教委では三十一日、六月の定例
道議会に提出する教育費として総
額二億四千六百万円の追加更正予
算原案をまとめ道知事に要求する
ことになった。この中には全額父
兄負担で北教組、高教組から問題
として指摘されている修学旅行つ
きそい旅費はじめ、チリ地震津波
による被災学童の対策費も含まれ
た教頭管理職手当、定時制、通信教
育手当はともに除外されている。
 予算案のおもなものは修学旅行
 のつきそい旅費(五千四十万
 円)■し養護学校の建設費(五
 千五百六十万円)火災で焼失し
 た小樽水産高校の寄宿舎復旧
 費(七百九十万円)帯広盲、稚
 内、小樽の盲ろう学校■■費
 (千二百万円)国体の派遣費
 (六百七十万円)などで、津波
 災害をうけた浜中村霧多布の学
 童千四百八十人に対してパンと
 牛乳お無料給食をするための対
 策費として百二十万円を組んで
 いる。
このほか教科書の給与、授業料免
除、浸水被害をうけた霧多布中、
高校、有珠小学校の復旧に国の補
助(百万円)を申請することも考
慮されている。

管理職手当は 育英資金に   道高教組で決定

道高教組では三十、三十一日の二
日間、札幌市市民会館で中央委員
会を開き、自主的な教育管理研
究会を組織すること、校長管理職
手当を育英資金、教材費にあてる
ことなどを決めた。おもな決議事
項つぎのとおり。
 一、高校の新教育課程実施に対
 処するためあくまで自主編成の
 体制を固め、近く全道を数ブロ
 ックにわけて自主的な教育課程
 研究会を組織する。六月上旬に
 本部の諮問機関である教育課程
 対策委を強化して教科別の中間
 報告をまとめる。
 一、すでに実施されている校長
 の管理職手当については税金を
 差し引いた残額の半分を育英資
 金、半分を父母負担を軽減する
 ため教材費などにまわすという
 統一見解を決め道校長協会など
 に働きかける。
 一、チリ地震津波の被災地に生
 徒一人当たり十円以上、教職員
 二十円以上の義援金を六月二十
 四日までに集める。