今こそ恩返しの時 汐止住宅の人 津波被災者へ救援金品
”今度は私たちがお返しをする番だ
ーー”伊勢湾台風で無一文となっ
た港区汐止町汐止住宅の人たちが
チリ地震津波被害者への救援活動に
立ちあがった。同住宅七区六十戸
の人たちで、だれいうとなくこの
話が持ちあがり、同地区長の皮製
品製造業吉高理之さん(四五)方へ二
十八日夕方までに現金五百九十六
円と衣類二百八十点、カン詰めな
どが持ち寄られた・
”昨年のご恩は決して忘れな
い。余分に働いても義援金を
出す”と語りながら荷づくりに
精出す主婦。”こんなときにお
礼しなきゃあいつするんだ”と
いう日雇いさん。吉高さんの話
では二十九日朝までにはまだま
だ救援金品が持ち込まれる見込
みだそうで、同日全部まとめて
中部日本新聞社へ寄与の予定。
”東北、北海道などなるべく被
害のひどい地区へ届け、ささや
かなこの気持ちが生かされれ
ば”とのことだった。
チリ津波被災者 救援金品 28日・中部日本新 聞社会事業団受付
▽衣類一箱=南区白水町、藤井一
由▽二万三千五百九十一円=千種
区楠元町、愛知学院高等学部生徒一
同▽六千百八円=同、中等部生徒
一同▽三千三百二円=同、職員一
同▽二万四千百四十三円=千種区
西崎町、城山中学校生徒会一同▽
四千四十五円=端穂区洲雲町、辻
賢造▽一万八千円、衣類一箱=南
区加福町、昭和合板製作所従業員
一同▽千百四十一円=西区児玉町
西陵商業高校二年九組一同▽五千
円、衣類一箱=南区堤町、森熊
応