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*報=五月臨時県議会は二十六日午後一時二十分から開き、まず、*議長選挙の結果、山本住次郎氏(自、額田郡)が選ばれた。この
あと常任委員会の所属や正、副委員長をきめ、国鉄新幹線問題などの出現で各種委員会に新しく鉄道通信整備委員会を設けることと
し、国道建設整備委員会の*田**委員長から名神高速自動車道、名四国道などについての委員会***報告した。休憩後追加予算
や*委員長の選任同意案など一括し、知事説明と質問が行なわれた。二十七日も午前十時から開き、質問を続行、各種委員会な
ど残りの議会役員選出などを行なう。
日程質問には自、社、民社の三党
から一人ずつが立ったが、いずれ
も災害復興工事の震度を心配する
ものばかりで、ほかに先日の記者
会見で知事が発言した「伊勢湾ダ
ム」の可能を追求するものもあっ
た。おもな質疑応答つぎのとお
り。
加藤賢一氏(自、中村区)①流
木は伊勢湾台風のさい大被害を与
えたが、過日のチリ地震による津
波でも流木があった。津波警報の
発令、伝達はおそかったようだが
流木対策は②日光用は右岸工事は
進んでいるが、市側の左岸がおく
れている③昭和三十六年の東京
オリンピックの年に名古屋で万国
観光博覧会を開いたらどうか。
桑原知事①津波による県下の
被害は幸い軽微で、数も二、三に
とどまった。警報の伝達は気象庁
の判断がおくれたのは残念だが、
名古屋気象台からの発令は敏速に
各方面へ伝えた。大江、天白両川
の河口で木材が流れた点について
は関係方面とはかり、今後このよ
うなことのないよう努力する③
その年に大阪で国際見本市が開か
れるのでムリかと思うが、十分検
討してみる。
八島土木部長 ②日光川左岸の
工事はごく最近業者をきめたので
予定までには間に合う。
加藤庄之助氏(社、港区)二月
議会で前土木部長は災害復旧工事
を三十五年度に六五㌫、三十六年
度九〇・一㌫、三十七年台風期ま
でに完工するといったが、現地を
みて回ると果たして計画どおりで
きるかどうか心配だ。さらに津波の影
響でおくれることはないか。
八島土木部長 工事全体につい
ての予算ウラづけは、国と交渉中
で、今後も努力する。工事の進み
ぐあいについて局部的におくれて
いるところもあるが、全般を通じ
れば初期の目標を達している。こ
れまでは水中の基礎工事でむずか
しく手間どったがことしの台風期
シーズン前(七月下旬ー八月上旬)
までに原形復旧はできる。現在台
風シーズンまでにつくる部分の六
二㌫までできており、残り三八㌫
に新規発注分も一部あるが、ほと
んどは基礎工事を終えたので今後
早く進むはずだ。
吉川正高氏(民社、中区)①津
波でまた流木があったが、中京の
合板工業は全国の三分の一を占め
るので地元産業育成のうえからも
対策をたてるべきだ②知事の伊勢
湾ダムの構想は可能か。
桑原知事 ①八号地貯木場の復
旧も進んでいるが、名古屋港西部
に木材工業港をつくる計画を進め
ているので、これらができればご
期待にそえると思う②行政的には
困難な問題が多いが、安芸東大教
授もよい着想だといっており、必
ずしも”夢”ではない。しかしあ
の発言は前提としていった「川は
県と県をわけるものではなく、結ぶ
ものだ。あり余る川水をうまく利
用することが大切」という言葉を
いいたかったのである。
チリ津波被害者 救援金品 26日・中部日本新 聞社会事業団受付
端穂区洲山町三の三二吉田六一さ
ん方久野要次君(一五)は二十六日中
部日本新聞社会事業団に津波被災
救援金五百円を郵送寄託した。久
野君は伊勢湾台風のみなし子でオ
ジの吉田さん方に引きとられ市水
道局に就職、二十三日もらった第
二回目のサラリーの一部にオバと
めさんの内職金の一部を加え送金
してきたもの。
▽衣類一箱=港区辰巳町、渡辺
いし子▽二千円=中区大池町、
週刊名古屋社▽三千円=昭和区
若柳町、山内工業KK▽衣類一
包=港区女子工員二十七人▽五
千円=北区若葉通、全国運転者
共済組合、運転手一同▽二千円
=千種区*元町、愛知学院大学
短期大学部学友会▽衣類日用品
など三箱=港区*信町、*信高
校IRC団員一同▽千円=東区
*屋町、匿名氏 (敬称略)