南陽町ぞいの 海岸堤防検証 伊藤さんの「妨害予防請求」
伊勢湾台風の惨禍を二度とくり返
さないよう堤防を早く作れーーと
昨年十一月三日、港区南陽町藤高
前八の割七、農業伊藤義一さんが
国を相手どって提訴した「妨害予
防請求」の現場検証は十日午前十
時から被害のもっとも大きかった
南陽町の海岸堤防一帯で行なわれ
た。この日、名古屋地裁木村裁判
町のほか原告側から伊藤弁護人、
被告側は名古屋法務局から**務
部長建設省から中部地建の大西
技師、県側から古部文書課長らが
出席、船の上から検証する予定だ
ったが干潮のため予定を変え、工
事中の庄内川から日光川までの南
陽町ぞいの海岸堤防約一キロを二時
間にわたって検証した。
この一帯は二度と惨禍をくり返
さないよう急ピッチで堤防修理
の工事が進められているが、被
告側の大西技師らから”ことし
の台風シーズンまでには海岸堤
防の高さを六・二メートルまでにして
普通A級の台風であれば大丈
夫。三十七年度には高さを七・
五メートルまでに高めて万全を期す
る”と説明があった。