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明治二十九年六月二十六日 最近電報

明治二十九年六月二十六日 ●日本郵船會社の運賃割引

日本郵船會社にては三陸罹災民救助有志事務所(京橋區南鍋町一丁目八番地)の紹介を以て海嘯被害地に廻送する救恤品に限り運賃を半減する事を承託したる由尚日本鐡道會社に於ては目下協議中なりと云ふ

明治二十九年六月二十六日 ●救恤演説と義捐取扱

築地本願寺にては三陸大海嘯罹災者救恤奨勵の爲め明後廿八日午後一時より大演説會を開き島地*醫師外數名出席の筈又た右義捐金は本日より來七月五日まで取扱ひ金額は十錢未滿と雖も受付けて取纏めの上被害地へ送り貧者一錢の志をも空しくせざる計禍なりと

明治二十九年六月二十六日 ●海嘯と貯金

三陸地方の海嘯に付ては一家全没したる者も少なからず其者に對する貯金は如何なるべきやと聞くに右は十年間据置き何等の請求なき時は利子を停止し後二十年を經過するも申出なき時は之を官没する者なりと又右被害地の預入者及預金額の本年三月三十一日現在は左の如し
預入   二千四百二十五人
預高  金五万四千三百八十七圓七十六錢四厘