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加入少ない漁船保険<津波被害の教えるもの> 零細漁船ほど悪い 義務加入のワク拡大を

今回の津波によって八戸地区の漁船は大被害を受けた。(三十日現在、県漁政課調べでは沈没、大中破四百三十五隻、被害額十三億三
千九百五十万円)しかも大半がイカ釣りなど沿岸操業の零細漁船で、漁船保険に入っているのは二割程度といわれ、復旧に要する資金
もメドがつかないまま漁期を控えぼう然としている。せっかくの保証制度が利用されていないわけだが、全県的にみても漁船保険への
加入は低率で、今後の加入促進が大きな課題となっている。

漁船損害補償法が設けられたのは
昭和二十八年で、今年で八年目を
迎える。県漁船保険組合の調べに
よると三十四年度の加入隻数は動
力船が千五百三十一隻、無動力船
二百二十六隻、合計千七百五十七
隻である。保険金額は十三億二千
四百六十万千五百円で、保険料は
六千七百七十四万八千八百二十九
円、前年度とくらべると、隻数は
百八十一隻ふえ、水産庁からの加
入割当隻数千七百隻を超過した。
また保険金額では千七十一万九千
円、保険料では百十九万五千八百
七円の増となった。しかし県内九
十六漁協のうち、義務加入した漁
協は二十七組合(前年度二十五組
合)にすぎない。また加入隻数は
動力船では在籍漁船三千九百隻の
四割●、無動力船では在籍隻数一
万千六百隻のわずか二分●に終わ
っており、早期全船加入を目標に
より以上の啓発運動が必要とされ
ている。
昨年度の損害状況をみると加入
隻数が年々増えている関係から
事故件数も増加し、また台風十
四、五号の被害もあって事故件
数は四百十四件で、支払い保険
金額は三千七百二十七万三千四
百二十七円となった。前年度に
くらべると事故件数は九十六件
支払い保険金額では七百四万六
百九十四円の増加である。ただ
年々の不漁が災いしてか過年度
の未収保険料が年々多くなり、
二十七年度から三十三年度まで
に千八百十八万二千円の未収が
ある。本省から再三注意と督促
を受けているが、回収成績はよ
くなく、事業運営上の支障とな
っている。
前述の義務加入組合とは組合所在
地域の一トン以上百トン未満の全漁船
の三分の二以上が加入した場合、
残りの船も加入しなければならず
保険に対して国から約半分の補助
の出る恩典がある。たとえば船齢
十二年五ヶ月の底引き船四十八トン
(船価四百万円)が百五十万円の
全損保険に加入、過去に事故がな
い場合、保険料は二万八千八百円
になるが、国庫補助が一万六百六
十五円あるので、徴収される実際
の保険料は一万八千百三十五円と
なる。八戸の場合義務加入してい
るのは白銀、鮫浦の両漁協だけで、
大きい八戸市漁協がはいっていな
い。同市の漁船は県全体の約四割
を占めているから、その未加入が
保険加入率を大きく左右している
同漁協は 余りに範囲が 広すぎま
た各業種別の組合もあるので、ま
とまって加入することができない
ため国の恩典にあずかれない不利
な立場にある。
またイカ釣りなどの業種別組合
には義務加入制度が認められて
おらず、さらに今年の四月から
制度改正によって二十トン未満の
船が十五隻以上まとまれば、集
団加入といって約四分の一の国
庫補助が出ることになったが、
ほとんどが二十トン以上なので、
これまた国の恩恵を受けられな
い。こういったところにも加入
をはばむあい路があり、県や保
険組合でも国に対し業種別組合
の義務加入制を認めるよう国に
要望している。岩手県は八戸の
ように特殊事情がないので、加
入率はよく、今回の津波被害で
も何億円もの保険金が入るだろ
うと県ではいっている。
いずれにせよ加入率が悪いのは、
事故がなければ一年限りで保険料
をとられてしまうので”自分だけ
は事故はあるまい”との安易感や
払う保険料が惜しいという零細漁
民が多いことにもよるが、今回の
ような天災があればこの制度のあ
りがた味がはっきり分かるわけで
今後の 加入促進の運動が 大きな
課題になるわけだ。加入漁協は次
の通り。(数字は加入隻数で、カ
ッコ内はうち無動船)
△青森市=七二△油川=一四△三
●=九四△竜飛=三三△竜飛=一
四四(一一一)△東平内=八三△
小湊=八九△横浜=二七△川代=
三△関根浜=五△白●=六五△大
畑=一○九△野牛=三○(二)△
尻屋=三二△●●●=二九△大間
=三二八(一一○)△原田=八△
佐井=二七△●谷=三八△白銀=
七三△小泊=六○(一)△下前=
四九△脇元=五△十三=九(二)
△●ヶ沢=八三△大戸瀬=八一△
岩崎=一六△鮫浦=三○△その他
=一五四

チリ地震津波災害救援金 31日

◇本社扱い △千七百七円青森市
横山町、青森職業訓練所職員生徒
一同△百円上北郡十和田町沢田、
新屋敷均△百円弘前市弘大付属病
院嚢科、一入院患者
◇弘前支社扱い △五百円弘前市
品川町、奥田むつ子
◇田名部支局扱い △百円大湊田
名部、匿名氏
◇五所川屋支局扱い △千円五所
川原市田町、第一 簡易保険組合
△二百円五所川原市柏原、犬火●
読者一同
◇小計三千七百七円
◇累計二十七万七千九百三十七円
◇日赤扱い △五百円弘前市和徳
小林正典△二千円青森市沖館第四
区、仲好婦人会一同△三百円東郡
野内村、岩本昇一△五千円青森県
立中央病院看護婦一同△百円青森
市新城、一●●者
◇小計 七千九百円
◇累計 十七万四千五百六十七円
△総計 四十五万二千五百四円
◇日赤扱い見舞い品 △衣類五点
青森市古川、福永作平△衣類二十
包日本赤十字社福島県支部長△衣
類二包東京都北区田端町、丹士芳
子△衣類四包青森市、匿名氏△衣
類一包青森市造道字沢田県公社、
近藤すま△衣類一包青森市、匿名
婦人△衣類一包五所川原市、匿名
氏△毛布二十枚五所川原市本町、
●田惣之助△衣類一包青森市、●
●みえ