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危険な堤防県下に220か所 各町村に水防会を 県が結成よびかけ航空隊にも協力頼む

十四日から天気図も本格的なツユ型となり、いよいよこれから水害、台風のシーズン。これに備えて県河川
課でこのほど県下の河川、海岸などで危険とみられる個所を調べたところ、二百二十一か所、合わせて二百
九十キロメートルにおよんでいることがわかった。このため同課では近く徳島地方気象台、県警、町村代表ら関係当局
者を集めて県水防協議会を開き水防計画を決めるほか、沿岸各町村ごとに水防協議会の結成を呼びかけて万
全の警備体制を敷くことになった。
河川課の調査によると、おもな危
険個所は吉野川筋では十四か所も
ある。このうちもっともあぶない
のは、左岸では板野町藍住町名田
渡し付近二百メートル、同町東中富五百
メートル、同郡上板町六条渡し付近五百
メートル、同町高潮橋付近五百メートル、同郡
吉野町一条橋上流から柿島まで八
百メートル、同町芝生谷の川口二千五百
メートルなどで、出水時には堤防から水
がもれ、被害が予想される。
 しかし本年度に補強工事が計画
 されているのは六条渡し付近二
 百メートルと一条橋付近の二百メートルだけ
 というお寒い状態。
右岸でも麻植郡山川町川田川のは
き出し口付近の堤防が二メートルにわた
って一メートルほど低くなり、出水時に
は水があふれる心配があるほか、
同郡川島町麻名用水の取り入れ口
付近や、名東郡国府町佐野塚、名
西郡石井町西覚円などの堤防や護
岸も危険。
 那賀川筋では阿南市を流れる支
 流・岡川の左岸堤防五百メートル。同
 市横身町付近堤防五百メートルなどが
 漏水地帯だが、ここもいまのと
 ころ補強工事は計画されていな
 い。
勝浦川では徳島市多家良町付近の
堤防が、鮎喰川では同市一宮町で
八百メートルの堤防が低くて、水があふ
れる恐れがあるし、園瀬川では同
市上八万町川北で二百メートル、同町山
の上で五百メートル、同町花房三百メートルの
堤防が危険な状態のままだ。
 一方、海岸、港湾ではとくにチ
 リ津波の被害を受けた阿南市の
 各港や海岸など十八か所(延長
 合計三十キロメートル)が危険にさらされ
 ている。
こうした危険個所に対して、県当
局では一部を除き、予算がないた
め、補強、改修工事ができないの
で、さし当たっては強力な水防体
制を敷くより対策がない。このた
め河川課はことしはとくに県水防
協議会に海上自衛隊徳島航空隊
の参加を求め”空からの情報キャ
ッチ”や救援について積極的に協
力してもらうほか、沿岸の関係各
市町村には①かならず市町村ごと
に水防協議会を結成してもらい、
地元の実情にあった水防計画をた
て、土木出張所、警察と連絡し
て、これを実行すること②水防訓
練を行ない、用具の整備を急ぐこ
と—などを指示することにした。