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津波の傷へ高波 椿の水田また水びたし

またも水びたしになった椿町の水田
十二日、台風三号の余波がチリ地
震津波でくずれた堤防を越え、阿
南市椿町尚田、須屋、浜、横尾な
どのたんぼ五ヘクタールを水びたしにし
た。津波をかぶり、植えかえたば
かりの苗をまたも高波にあらわれ
て、お百姓たちはぼう然としてい
る。
 波をかぶった稲は、そのままに
しておくと枯れてしまう。お百姓
たちは、津波がひくのを待って親
類や知人から苗をかき集め、やっ
と植えかえをすませてホッとした
ところだった。
 ところが十二日朝、押し寄せた
高波が、津波で切れた堤防を突き
ぬけ、くずれたところを乗り越え
て、海岸沿いの水田五ヘクタールにどっと
流れこんできた。
 冠水の軽い水田では水洗いし、
苗が枯れるのを防いでいるが、深
く水をかぶったたんぼの苗は枯死
するおそれがある。
 これから高波の季節を前にした
お百姓は「はやく堤防を修理して
もらわないと、こんなことがたび
たび起こってたんぼが台なしにな
る」となげいている。