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 全國交通機關の 『流れの量』調査 土木國策樹立への第一歩 聯合調査會結成

内務省ではわが國の土木行政をし
て眞に聯絡統一あるものたらしめ
もつて土木國策の樹立を期するた
め鐵道、逓信、大藏、陸海軍關係
各省の次官局長をもつて土木會議
を設置すると同時にこれが有力な
る參考材料を作成する意圖のもと
に一年中交通量の最も平均してゐ
る十月を期して道路、港灣の一大
調査をなすため目下土木局におい
て鋭意準備を進めてゐるが、しか
しこの交通量の調査のみにてはい
まだ完全なる土木國策を樹立する
を得ず
  こ の 際  全國の鐵道、
軌道、自動車道路、船舶航路、航
空路等の交通網をも充分調査研究
を遂げ内務省の企畫する交通量の
調査と相俟つてはじめて完全なる
土木國策樹立の材料たり得るとの
意見が元の鐵道次官たりし中川正
左氏等によつて提唱された結果、
現港灣調査會、道路改良會長たる
水野錬太郎氏もこれに賛成しこヽ
に全國の交通網を徹底的に調査し
交通の「流れの總量」を檢出すべき
全國交通網聯合調査會なるものが
内務、鐵道、逓信、陸海軍の關係
各省及び港灣調査會、道路改良會
日本交通協會、帝國鐵道協會によ
つて結成せられることになり十四
日鐵道協會に具體案作成のための
協議會が開かれることに决定した
しかして右調査會は官制などによ
る形式的なものとせず、あくまで
實質的な調査機關とすべく今後毎
月二回位定期的に會合して種々意
見の交換を行ふことになつた。

(続き)

なほ會長はじめ委員は大體左の如き
顔觸れで
  こ れ が  積極的活動は
各方面から期待されてゐる
 ◇會長 水野錬太郎
 ◇委員長 元鐵道次官中川正左
 ◇委員 内務次官潮惠之輔、鐵
 道次官久保田敬一、逓信次官大
 橋八郎、元鐵道次官古川阪次郎
 内務省土木局長唐澤俊樹、鐵道
 省建設局長池田嘉六、同運輸局
 長日淺寛、同監督局長喜安健次
 郎、逓信省管船局長淺野平二、
 同航空局長片岡直道、陸軍省參
 謀本部小畑敏四郎、内務省道路
 課長武井群嗣、同港灣課長雪澤
 千代治、同技監中川吉三、同第
 一技術課長前川貫一、三菱倉庫
 取締役三橋信三、湘南電鐵重役
 谷口守雄、國際通運社長中野金
 次郎、工學博士丹羽鋤彦、同牧
 彦七、同岡野昇、村井二郎吉、
 筧正太郎
なほ幹事は内務、鐵道、逓信等の
關係省から各二名づつ選ばれる筈
である