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紡績に大被害

浸水で復●見込たたず
近畿商工局管内産業被害状況は二十
四日正午現在で次の如く紡績工業
の損害が多大である
◇紡績関係【日本紡海南工場】工
場建物は被害はないが配電線の故
障多く浸水による損害が大で特
に原綿二千五百俵、製品二千俵は
浸水し復旧は概ね一箇月の見込み
【日本紡廣工場】前後四回の津浪
で紡績工場は精紡関係を除き半製
品は浸水し落綿倉庫の損害大で復
旧一箇月の見込み【昭和工業】浸
水八尺に及び全面的に損害大、復
旧見込み不明
◇製紙、パルプ関係【王子製紙熊
野工場、巴川製紙新宮工場】共に
火災により大半が焼失し損害甚大
復旧不明
◇石炭関係 熊野炭田の被害相当
ある見込みだが通信不通のため損
害程度不明
 なお局内に臨時的の商工関係震
 災救援物資対策本部を設置して
 復旧用資材、労務を動員して復
 興計画を樹立する

地震は予知出来る

大谷大阪気象台長談
【大阪発】地震は予知出来ないも
のか大阪管区気象台長大谷東平氏
に聞く
 地震の予知は現在二方法がある
 一は地電流によるもので土地に
 は絶えず微弱な電流がありこれ
 を観測するもの、他は地盤の変
 化を測定して地盤収縮沈下など
 の観測により予知するのだ、前
 者は全国各地に地震観測所を設
 けて各地の資料を総合研究して
 大体一時間前に予知が可能であ
 り、後者は相当前に予知出来る
 が時間、場所は確定的ではな
 い、地震に伴う津浪に対しても
 各沿岸に検潮所を設けて各地の
 特殊状態を住民に傳えなければ
 ならない