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本格的復興は  四月から   雄勝浜、荒の両部落    バラック既に建並ぶ

桃生郡十五浜村の海嘯被害は、県下最高の深刻な災害を蒙ったので村当局ではあらゆる機関の総動員を行って着々復興の域に邁進し、昨今既に雄勝浜、荒両部落でバラックの建設三十五戸に及び片っ端から罹災民を収容しているので、救護方法も余程円滑になって来たが、バラック建ては二間に一間半と云う文字通りささやかなもので村民は未だ生業に手がつかず、本格的の復興は来月に入らねば手をつける事が出来ないと観られている、殊に今度建築したバラックは張りにトタン屋根と云う粗末なもので、一時の急場凌ぎであるから今後資金の借り入れを急いで、年永久的に住宅建築に着手せねばならないといわれている、雄勝浜の罹災民中にはスレート事業その他の関係で他府県から移住したものが多いので、これ等は大抵借家住いをしていたが、過般の海嘯で一と浪に呑まれたものであるから、今後の復興に当って、これ等の移住民に先ず適当な敷地を与える事が先決問題であるから、村有志も今までのひがみ根性を排してそれぞれ優遇の途を講ずべきであろうと、これが同村復興に大なる苦悩となっている。