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国税減免調査  罹災八税務署に特例   報告された被害程度

三陸一帯に亘る災害に対して仙台税務監督局ではその被害程度に応じ国税(所得税、営業収益税、資本利子税)の減免を行う意向で目下被害地税務署八戸、野辺地、久慈、下閉伊、遠野、盛、志津川、石■の八署に対し至急調査方を命じているが七日現在までに報告の分は左の如くで被害程度は頗る広汎に亘る見込みである
遠野税務署下 
 釜石、大槌、鵜住居二町一ヶ村の分所得税額一万三千七百円(二百六十一人)中被害税額五千六百卅二円(九十四人)営業収益税七千七百円(二百八十六人)中三千八百九十八円百十八人)乙種資本利子税二百六十円(四十五人)中百二十七円(二十四人)
下閉伊税務署下
 二町十一ヶ村分所得税一万八千十九円(二千九百九十八人)中九千二百七十九円(七十一人)営業収益税九千七百八十円(三百八十九人)中三千八百九十円(百卅八人)乙種資本利子税三百九十四円(七十二人)中四十■円(八人)
志津川税務■下
 田の被害六十八町歩畑被害五十三町歩宅地四万七千坪所得税納税者の被害二十六名営業収益税納税者の被害六人
以上であるがなお詳細判断するに連れてますます拡大の見込みである。

東京市の第一  回義捐金配分   七日送附さる

東京府並商工会議所共同の三陸地方震災義捐金第一回分配金は左の如く決定七日それぞれ被害地へ送附した、
 岩手県 三万三百円
 宮城県 六千三百円
 青森県 九百円
 北海道 二百円
 合計  三万七千七百円

義捐金議決  仙台市会本会議

仙台市会では昨報の如く六日午後四時から本会議を開き、宮城県に対し五千円、岩手県一千円、青森県五百円の義捐金を議決した。

仙台駅に救恤品受取配給所  災害善後委員会

宮城県災害善後委員会第二回は六日午後一時から内務部長室に開会
一、仙台駅に救恤品の受取配給所を設け、郡庶務課を責任者とすること
二、三出張所係員二名づつを増加すること
三、唐桑、歌津、戸倉、十三浜大原等に属各一名を駐在せしめること
等をと決定した。

国税の免税  速に実施したい   災害地を視察して    元尾仙税局長語る

元尾仙台税務監督局長は盛岡に出張中地震にあい五日釜石遠野方面の被害状況を逸早く視察中であったが六日夜帰仙した、今回の被害状況に対する国税の減免に関し語る、
 自分は釜石附近と遠野の一部を見ただけであるがその被害は実に夥しいものであることを目撃した、国税の減免については前例もあるので善処するつもりであるが目下大蔵省の谷口書記官及び監督局の大塚間税部長が現地に出張中でありその他係員が数班に分れて各地の情勢を視察中であるからこれらの調査報告を待って決定されることになろう、取敢えず谷口書記官一行は九日午後までには仙台に帰る予定であるから九日夜には協議会を開いて監督局としての根本方針を定め大蔵省に申達の上法律案として今議会に国税減免に関する問題を提出、速やかに実施を■したいと考えている。なお三月の納期が来ているので被害地関係者には洵に気の毒に堪えない。

工兵隊活躍  九月引揚の予定

震災地救援のため出動した工兵第二大隊伊藤少尉指揮の工兵三十七名は五日以来宮城県下で最も被害甚大なる十五浜方面において道路構築倒壊家屋の復旧整理に目覚しい活躍を続け、七日より電話線架設作業を開始、九日引揚の予定