文字サイズサイズ小サイズ中サイズ大

心こめ編んだ手堤袋  大貫小 特殊学級児童、被災者に

「おそろしいつなみで、みなさ
ん困っているでしょうね。私は
しんぶんやラジオでしりました
みなさんわたしたちのくみでつ
くったあみをつかってください
そしてげんきでべんきょうし
てください」−。特殊学級生
 がひとりひとり、丹念に編んだ
 ビニールの手提げ袋五十個がこ
 んなめいめいの生徒の手紙をそ
 えて二十三日、本社小牛田通信
 部に届けられた。この心からの
 見舞い品の贈り主は田尻町大貫
 小五、六年の特殊学級生十三人
 だ。
同校に特殊学級が設けられたのは
さる三十一年九月からで、現在
三、四年十一人(舞岳としえ教
論)と五、六年十三人(門間*男
教論)の二クラスがある。このビ
ニールのヒモを使った編みものは
門間教論が五、六年生に、生活に
結びついた教育の面と、美的感覚
を養い、細かい仕事への注意力を
養う意味から始めたもの。市販の
手提げ袋は作るのにむずかしい
ところから、同教論が簡単なもの
を考えだし、先月初めから工作の
時間にとりあげてきた。はじめは
なかなかうまくいかなかったが、
最近では早い生徒で一時間に一個
半、普通の生徒でも一個は作れる
ようになり、製品もきれいなもの
ができるようになった。
 たまたまチリ津波の被害を新聞
 やラジオで知った生徒たちに、
 同教論もお見舞の話を出した
 ところ、「私たちは何も贈るも
 のがないから」とこの手提げを
 贈ることになった。それからは
 放課後を利用
 してみんなで
 一生懸命に作
 りあげ、この
 ほど五十個が
 まとまったの
 で「被災地の
 低学年の子どもに」と届けてき
 たもの。
同教論は「助け合いの気持ちを養
う意味でも指導し、生徒たちも興
味をもって一生懸命に編んだもの
です。子どもたちの心のこもった
ものです。粗末なものですが、そろ
気持ちだけ受けとってください」
と語っている。
【写真】みごと
に編まれたビニ
ールの手提げ袋