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海嘯犠牲者追悼会

盛岡市及び仏教会連合主催の三陸震災惨死者追悼会は十八日午後一時半から北山■台寺で開かれた。参会者は司会者市長代理中村助役各宗僧侶及び惨死者の縁故者約百名で中村助役の追悼文朗読後、続■焼香あってしめやかに同二時半閉会した(写真は中村助役の追悼文朗読)

救援を阻む  交通機関の不備   然し県の配給は順調だ    大窪主事補帰庁

三日以来震災地にあって罹災救助事務に従事の大窪社会事業主事補は十八日帰庁した氏は語る。
 罹災救護事務に従事して一番に感を深うしたのは交通機関の不備ということであった舟が動かなかったりトラックの転覆を見たり不足の変事が起り折角の救援が阻止され勝ちであった然し時日の経過と共に配給も順調に進み県の配給に対する中傷は一部のデマに過ぎなかったことが漸次判明して来た。小屋掛材料も屋根材がまだ充分行亘っていない位のもので罹災者はバラック建に満足しどうせ津波がやってくれば押し流されるんだからバラックで沢山舟だけあればよいとの希望が多い。これは漁村の人達の考えであるが釜石町の一部罹災者には土地を見限って他に移住する傾向が多い様だ青年団の活動については方面によってとかくの評があるようだが釜石方面では捨て身の奮闘振りで感謝を受けている。

熊谷代議士が  歳費の半分義捐   近く罹災地を慰問

(東京市局電話)政友会総務熊谷巌代議士は同氏の選挙母体たる九戸下閉伊両郡下の罹災町村に対し見舞金とし今回一千五百円を贈る事に決定した右に関し熊谷代議士は語る。
 今度歳費の半分を貰うので之を全部贈る事になりました自分としてはほんの僅かな金で却って恥しい次第です金の分配及び使途は宮古の佐川支庁長に一任いたしました。なお本県沿岸の復興予算は追加予算案として二十三日の本会議に提出される事になりましたので二十日午後十時三十分上野発五日間の予定で佐々木県会議長三浦平井両県議と共に災害地を慰問したいと思って居ります。

花巻町で海嘯 殉難者大供養

花巻町仏教各宗連合主催で二十三日午後一時より同町宗青寺に於て三陸海嘯殉難者大供養法会を執行する事になったが法要後曹洞宗大本山布教師渡辺通英師の説教がある。

釜石できのう 御下賜金伝達

釜石町の御下賜金伝達式は十八日午前十一時から町役場で挙行された同町内の罹災者流失二三四、全倒潰一七七、半倒潰六八、焼失一九六、浸水八九八、死者三五、負傷二〇〇、行方不明九、合計一八一七名に対しそれぞれ該当金額の御下賜金を伝達した。

無料輸送の  延期陳情   県が鉄道省へ

震災地の救護奉仕団体の無料輸送は二十日までになっているが跡方付になお青年団青訓生の労力を必要とするので十八日県で鉄道省に陳情延期を乞う筈。

海水濁って 潜水不可能

海中にのまれた死体の捜索に県は内務省の応援を乞い潜水夫を以て重茂、田老、唐丹各沿岸に亘り潜水捜査を続けているが十六、七の両日は海水濁って作業意の如くならず十八日も不可能の状況を県に人報があった。

港湾復旧費 七八十万円  鈴木博士の  視察談

十七日来釜、釜石港の被害状態を視察した我国港湾築造界の権威者内務省技師鈴木工学博士は語る。
 今回の視察の被害状況全体を二十日までに報告しなければならぬので、防波堤建造等に対する意見は後日に譲ります。今度の被害地の港湾、護岸、河川等の復旧工事費は七八十万円を要するが内八割五分は国庫負担、一割五分は町村に於て支出することになるだろう。

死者.行方不明     宮古署下の分(一)

宮古署管下の遭難者中死亡者及び行方不明者氏名は左の如くであるが既に半ヶ月を経たる今日行方不明者と雖も最早絶望と見られるの外なく淡い望みをかけていた遺族達も断念して遺骸のない葬儀を営んでいるが更に皮肉なことには死体があっても身元が判明せぬものが田老に二十四重茂に八ありひどいのになると警察の報告書に『全身焼け胸部右手を残してあるが人相等不明なるも乳房等より女性と判明』或いは『胸部及腹部の一部を残しているのみで人相身元全く不明』等と記入している程で性別さえ不明なるもの多く折角死骸はあっても引取人がない為何れも検視の上役場に引渡され無縁仏として埋葬されている。
宮古町    死者
 小室キイ 佐々木秀子
田老村 伊藤順子 榎本せつ子 入沢あき子 伊藤浩 同きよ 同喜一郎 伊茂野いさ 石井吉市 伊名沢重吉 岩城きえ子 磯野とく 石川とめ 磯野恭煕 同てる 伊藤睦子 和井田さだ 橋場ふみ 畠山之由 稜島はつ 橋場善作 箱石四平 同とら 橋本きん 橋場徳松 西野とも 同初太郎 同さわ 同あき 同■夫 穂高春人 同このえ 堀子きさ 同由太郎 同由松 本間栄一郎 同半四郎 堀子ふさ 穂高与之助 同しゅん 同きね 本間せん 同かつ 穂高仁平 鳥居あき 同栄一 同正雄 同せん 同徳弥 同きく 同ちや 同五郎 同正平 同ゆき 同四郎 同ふく 同太郎 同倉松 同徳太郎 戸小万兵治 鳥居とめ 戸小台きく 同喜光 鳥居すみ 同末子松 同やえ 同七太郎 同ふみ 同仁平 同鶴松 同きぬ 同亀松 同辰五郎 同弥助 同はな 同てる 同まつえ 同儀七 同吉美 同すみ 同りよ 同はな 同三郎 同伝兵衛 同やす 同さだ 千葉たき 同安兵衛 土井あき 同あさ 同きの 同昌次郎 力本理三郎 同やす 李朕徳 扇田とく 同ふく 大下たつ 大沢武 同文治 大和田武志 大谷伝七 大下うら 同勇平 同ちえ 同くま 大坂ちえ 大沢かち 大上もと 同扇田てる 同ひろ 同佐助 大越永一 扇田保松 大越つや 同保次郎 大上きく 同きよ 同松次郎 扇田要子 同えみ 同しめ 川戸かな 同わよ 刈屋道子 同正夫 同一夫 加藤さと 同勇吉 吉田きみ 同徳三 吉水みどり 同ひさ 同きよ 同猪太郎 同良治 吉田安蔵 同きよ 翁田弥市 大林芳雄 上花輪その 刈屋福松 同さつ 刈宿じん 同きくえ 同きよ 加藤とみ 同伊勢次郎 同かね 吉川まつえ 同藤三郎 横山みよ 同仁太郎 吉川孫右衛門 吉田かね 田谷丑茂 大棒好治 同幸平 田中もと 同若次郎 同つえ 舘石吉太郎 竹部千代 同幸四郎 同あさの 田代さと 田川久 舘名はつ 田中勇吉 大棒岩 龍花もと 同源助 田中とき 舘石ちや 田中進一 同とも 同ちよ 同惣平 同なか 大棒与右衛門 同重太郎 田川福松 舘すわ 同久松 大棒由太郎 田中なつ 同徳蔵 田川清 同勝三 袖川清太郎 仲井伴太郎 中里とく 中洞ちよ 中洞正男 中里とも 中谷葉子 七十刈なつ 中田伊吉 中里政巳 中井てる 中村かね 同由夫 中洞正夫 同ちよ 中田民雄 中野安三郎 中洞孝年 中島松五郎 村上広 村田幸雄 同利喜治 同留吉 植林まつの 内田保 同広松 野中うの

三陸海嘯 義捐金  県扱い(十八日)

二百円東京市池貝鉄工所共済会 四六円八九銭一関土木管区職員一同 二三円神奈川県浦郷尋常小学校職員生徒一同 八六円二六銭長野県南信日々新聞社取扱 六六円和賀郡医師会 十三円八十銭東京府小宮第二尋高小学校職員生徒一同 十円千葉古城村婦人会一同 五百円東京市魚市場青年会一同 三百円東京市淀橋区々長中野浩 五十円東京廻米問屋組合市場 懇話会一同 二円南満州大石橋独立守備歩兵三の二金子孫一 十二円神奈川県青野原尋高小学校職員生徒一同 二十円東京荒城商店有志八三円七銭伊保内村民一同 五円山形市山崎みや 三百円京都府丹後縮緬工業組合一同 十五円東京市宇野沢組合鉄工所事務員一同 二十円栃木県日光町岩手県人有志八名 十一円五十銭神奈川県大磯町女子青年会 三七〇円六十銭横須賀市各学校並青年訓練所職員生徒一同 二、二六二円三十銭横須賀市長大井鉄丸 十円盛岡市本町富岡万吉 三円愛宕村青年団 二円満州派遣第八師団歩兵第五連隊第一中隊恵茂田喜三郎、永沢豊四郎 十四円四十銭飯岡村永井青年会一同 十四円七十一銭 飯岡村五円三十銭北海道八雲尋高小学校尋常科六年生松組一同 三円〇八銭岩手県山林課各模範林駐在員一同 二円十七銭湯口村豊沢分教場生徒一同 二十三円三十九銭岩手医学校専門学校生徒一同 五円台湾伊ヶ崎篤子 五十銭茨城県小寺光一 十円大野村林郷青年支会 四円十銭明戸青年支会 四十円七十銭同林郷大盗予防組合員一同 一円同林郷女子青年団 三円五十銭飯岡村青年訓練所員一同 八六〇円横須賀市長大西一郎 三円九十銭涌津村青年訓練所指導員生徒一同 二円七四銭東京古川辰次 二円八十銭葛巻村小屋瀬女子青年会一同 十円横浜市在郷軍人分会第九班 十一円三五銭奈良県川上第二尋高小学校職員生徒一同 十円大阪市近藤化学鉱油部 百円大川目村長豊巻太郎作 十円仙台市仙台篤志会 二円九銭千葉県奈須野要次 十一円四銭飯岡村青年同士会 五円同女子青年団
日計 五千五百六十九円十九銭
累計 十八万二千七百九十八円七十五銭