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補助八割低資二割で小船  六千隻建造を決定   農林省議に基いて先ず一千隻分    県で資金配当決す

本県沿岸の水産復旧復興につき農林省議は十七日三百万円の国庫補助と四百万円の低資を融通するに決し小船建造は六千隻で八割は国庫補助二割は低資であるが県では取敢ず急を要する一千隻の建造資金を左の如く配当各漁業組合に貸付ける事に決した。尚一隻の建造資金は欅、カイを含め一千円であると
▲気仙郡 気仙町一〇隻、高田町一、米崎村八、小友村一三、広田村一八、末崎村四〇、大船渡二〇、赤崎六〇、綾里村三四、越喜来村一九、吉浜村、唐丹村二六
▲上閉伊郡 釜石町二五、鵜住居村一■、大槌町三八
▲下閉伊郡 船越村三四、織笠村九、山田二一、大沢村九、津軽石村■、磯鶏村一九、宮古町四五、重茂村四二、崎山村三〇、田老村一二一、小本村三四、田野畑村五一、普代村四三
▲九戸郡 久慈町四、侍浜村二二野田村一八、宇部村二一、種市村三一、中野村一三、長内村一四、夏井村七

関係各省では  復興事務に大童   奥田課長帰庁談

上京中の奥田教育課長は学務関係震災復興費要求額の交渉を遂げ十七日帰庁した課長は語る。
 鳩山文相にも直接お会いして教育関係震災復興計画を説明した大臣も非常に同情され文部省として出来得るだけの範囲で本県の要求をれてくれるとの事で大体容認されたのは義務教育費国庫負担金増額の八万六千円、小学校設備費補助二万円、児童給食費五万六千円、小学校建築費五千五百円、教員住宅建築費四万円で住宅建築は更に八千円を増額され児童就学奨励費中給食費■十分の四に減額、教員死亡賜■は認められなかった文部省に■らず関係各省は本県震害にいたく同情し農林省の如きは午前■時から県の関係事務を処■しつつある有様だ。

岩手軽鉄買収と  災害地復旧有望   首相鉄相痛く同情    町長社長交々語る

岩手軽鉄買収並に災害地復興運動のため上京中の梅津花巻町長、三鬼軽鉄社長は十四日朝帰町したが両氏の帰町談を総合すると次の如くである。
 今度の陳情は震災害で沿岸地方の後方連絡の必要が一層痛感されたのでその実情を訴えて来たのであるが三土鉄道大臣を始め各閣僚も充分諒解され請願書は貴衆両院に提出したが採択に決定する模様で八年度に於て行う測量も実測に近い測量を行う事と鉄道大臣が言明して居られた結局今度の災害で買収問題が好転した形である。復興問題に就いても各町村の代表者約三十名と共に齋藤首相、後藤農相並に各方面を歴訪陳情して来たが非常に同情を寄せられていた。
鉄道省監督局業務課属早瀬亨雇興津英一両氏は岩手軽鉄会社の業務監査のため十八日来花監査の後釜石方面の視察に向う予定。

花巻軽鉄買収並に災害地復興運動のため上京中の梅津花巻町長、三鬼軽鉄社長、加藤同庶務課長は十七日午前八時三十一分着列車で帰町した。

産組復興協議 日割決定

三陸海嘯罹災地産業組合数は三十七組合五千名余に達し産組拡充五ヶ年計画第一年度に当り此の惨禍は沿岸組合拡充の第一歩に一大支障を加えられたが罹災組合の復旧及び更に将来への促進の為此の機会を鍵として転禍為福の途を講じ一層進展を計るべく罹災地産業組合復興協議会を開催することになった。日割は
 ▲二十一日 大船渡小学校
 ▲二十四日 釜石町役場
 ▲二十六日 宮古町漁業組合
右会議出席者は中央会金井主事、中金理事、県信連岩手支会、県産組係罹災組合役職員関係町村長其他であるが協議事項は左の如し。
一、罹災復興に対する産業組合としての対策如何
二、罹災地産業組合拡充計画に関する件
三、復興資金に関する件
四、その他打合

 五局に対し 低資融通

(仙台電話)三陸沿岸震災により被害を受けた郵便局に対し仙台逓信局より低利資金の融通を為し復旧せしめる事に決定したが関係地方の分左の如し。
△岩手県 田老局二千円、越喜来局一千五百円、綾里局一千円、平井賀局八百円、泊浜局七百円

三陸地方災害救済  追加予算提案蔵相言明   衆議院予算総会(十七日)

(東電)衆議院予算総会は十七日午前十時五十分開会。
一、(第一号)昭和八年度歳入歳出総予算追加案
一、(特第一号)昭和八年度各特別会計予算追加案
一、(■第一号)予算外国庫の負担となるべき契約をなすを要するの件
の三案を一括し議題に供し高橋蔵相より提案理由の説明ありたる後通告順に質疑に入り
▲太田正■君(政友)政府は今回の追加予算を最後として今議会にこれ以上の追加予算を提出しないか又三陸震害地救済追加予算を提出するか
▲高橋蔵相 今議会に三陸地方災害救済に関する追加予算を提案する考えである
▲太田君 追加予算に掲げられた東拓補■金につき説明されたい
▲永井拓■ 為替低落のため六百万円の■替差損金を生じているので政■として補助をなしている立前から百五十万円を補給するに至った次第である
▲太田君 東拓の朝鮮樺太における整理■に大しては如何なる方針を取っているか
北島殖産■長の答弁あり次いで
▲内田信■君(政友)現在海軍工廠資金は幾何あるか
▲大角海相 一千六百七十五万円で八年度の二十五万円を加えて一千七百万円となる
▲内田君 法定の三千万円に比してなお三百万円余裕があるが今回臨時に三千万円を要求したのは何故か
▲大角海相 全く一時的の物品材料費の補足であってこの借入金は成るべく早く返却する積りである

三陸海嘯 義捐金(十七日本社扱)

四円九十一銭上閉伊郡小友村女子青年団員一同 五円東京市品川区大井元芝町九〇六加瀬方山舘うた子
小計金九円九十一銭
累計金三千百十二円三十七銭
県扱い(十七日)
三円田原村石谷青年団 十一円五八銭赤石村女子青年団 一〇一円五二銭神戸市下中修養青年団 二十円兵庫県歯科医師会一同 四円二四銭東京市山口千代星山いわ尾二五円神奈川足柄下郡小田原第一小学校同第一少年団同第二小学校第三小学校教職員一同 五円神奈川県湯本小学校職員児童一同 二十円神奈川県足柄小学校職員児童一同 三五円日星石油会社沼津出張所員一同 三九円一五銭岩手中学校職員児童一同 八六円七十銭一方井村長取扱村有志 九円同村在郷軍人分会 十円二十銭同村男子青年団 二円同村女子青年団一万六千円大阪府知事 四十円東京市浅草区産婆会一同 十円五十銭徳島県生比奈青年団星谷分団一同 十円山口県香梅クラブ一同 二円衣川村河内青年団 三百円福岡県荒木コイシ 一円六十銭埼玉県明戸小学校尋五ノ一組一同 十七円栃木県金田小学校職員児童一同 十円横須賀海軍工廠造兵部岩手郷友会有志一同 十二円新潟県柏崎婦人会 十七円六九銭秋田県刈和野少年団一同 八円三五銭静岡県各富技 二円静岡県清水市城南少年団 一円同江尻伝馬町少年団十六円同飯田村青年団 五円同伊佐市青年団 二円二十銭同江尻青年団 一円同井上薫 二一円十銭同二見青年団増支部員一同 五円同有度村青年団渋川支部員一同 二十円山口県長府郵便局局員一同 十二円六十銭東京市新井昭和会員一同 二一七円東京市浅草青年団 三円五十銭湯田村越中畑青年訓練所生徒及女子青年団 十二円奈良県畝傍北女子青年団 九円三五銭安家小学校職員児童一同一二〇円 日赤岩手支部病院職員一同 五円連合艦隊一乗組員 六十銭京都無名氏 三円神奈川県共励小学校職員児童一同 八円亀ヶ森小学校同 五円田野畑村浜岩泉小学校同 七円十銭山形村霜畑小学校同 二円岩泉町本田分教場同 二円岩泉町青年団内之沢支会五円一二銭谷内村田瀬女子青年団五十円山形県荘内仏教婦人会一同七五〇円仙台市日本放送協会東北支部 一三五円八八銭水沢警察署取扱分 二五円宮城県中新田町長一二円七四銭北海道網走郡津別村■宗寺観音講員 四万円東京日日新聞社取扱 十二円川内小学校職員児童 二十円神奈川県田浦昭成会々員一同 十円十銭江刈小学校職員児童一同 三円五三銭九戸郡帯島小学校職員児童一同 一円五十藤沢町女子青年団 一円五九銭藤沢町実業専修学校女子部生徒一同 二円五十銭長野県尾沢正晴 二円軍艦金剛清水寅吉 七円神奈川県曽我村青年団下大井支部同女子青年団下大井支部、下大井友愛少年団 二十円同中和田小学校、同実業補習学校職員児童一同五円樺太真岡町菊池東馬 十七円八五銭上有住小学校職員児童一同二十円葛巻村石賀太蔵 十八円二二銭同葛巻小学校職員児童一同 四円葛巻村星野分教場職員児童一同 二円十三銭同吉ヶ沢分教場職員児童一同 五円同葛巻婦人会職員児童一同 四円四三銭大野小学校職員一同 一円二五銭同向田小学校同 一円七銭同林郷小学校同一円二十銭同水沢小学校同 九円七十銭同大野小学校児童一同 二円七五銭同向田小学校同 一円八八銭同林郷小学校同 三円九五銭同水沢小学校同 八円五二銭折壁小学校職員児童一同 四十円仙台市宮城女学校 二六円日詰町女子青年団
 日計 五万八千五百十三円九十七銭
 累計 十七万七千二百二十九円五十六銭