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やけを起すな  知事にもよく話す   災地産業資金転貸に関して    上京委員に当局の談

震災地復旧の産業資金は県会に於て海岸議員の希望した町村を経由せず県から直接組合へ貸付ける案は否決されたので漁業組合では
 村上徳一郎、岡本福太郎(九戸郡)菊池長右衛門、植村太郎、堀田熊次郎(下閉伊郡)荒井義兵衛、細川正造(上閉伊郡)小浜伊七、佐藤菊之助(気仙郡)
の諸氏を代表として上京せしめ政府に陳情せしめ、村上氏は二十一日帰県したが語る。
 震災地復旧のため石黒知事が上京した時内務省では町村経由にするがドウだと話された時宮城青森は損害も少いから内務省案でもよいと答えたが石黒知事は夫では急速に資金が渡らないから復旧が出来ない。県債を起して直接貸さねば駄目であると非常な努力をなしたのでこの熱意に動かされて農林省も賛成し大蔵省の諒解を得た。農林省では之により県に漁業組合、同連合会、水産会、産業組合、十人以上の連帯に貸す様通牒を発したのにこの決議をなすは恐らく石黒知事の腹ではなく間違いだろうが不都合である漁業組合に貸せば回収が出 来ぬ懼れがあると云うが過般農林大臣が沿岸視察し寧ろ町村よりも漁業組合の方が確実性があると云っていた。尚農林省では町村から組 合その他に転貸する事にして町村が起債をなす事は認めない。町村の起債は町村自体が使うものでなければ認可しないだろうと云う夫では吾々は金を借りる事が出来ない。内務省では夫は困った事だが知事を呼んでヨク話をするからヤケを起こすなと云われた。

災害復旧協議 下閉伊郡日割

県災害復旧協議会下閉伊郡下に於ける日割は次の如くで県よりは伊藤■(支庁勤務)太田土木主管(宮古土木)大宰、高橋県技手、大窪社会主事補等が夫々出席の筈
▲二十日 ■鶏、津軽石、伊藤■太田土木主管
▲二十一日 重茂、伊藤■、宮守■
▲同日 宮古町、伊藤■、太田土木主管
▲二十二日、二十三日、大澤、伊藤■、太田土木、宮手、大宰、高橋三技手
▲二十四日 船越、伊藤■、太田土木、宮手技手
▲二十五日 織笠同
▲二十六日 山田町、伊藤■、太田土木、大宰、高橋技手、大窪主事補
▲二十七日 田老同

山林課長実査

県山本山林課長は齋藤技手を随え罹災町村防波林設置予定個所実地調査の為十九日来宮同日下閉伊支庁を訪れ種々打合せの上同夜は松本旅館に一泊二十日午前七時田老村に赴き同村を経て小本村に至り順次田野畑普代を経て九戸郡に出で帰庁の予定である。尚■鶏以南は出直して調査を行う由。