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本県木炭  三十萬俵減産か   震災の影響甚大    相場は今のところ保合

木炭需要最盛期に当り本県産地は売り一方に傾き過ぎた為に十一月下旬より楢丸一等九十五円乃至九十円と云う。
 相場 に落ち成行にまかせるより他なかったが過般の三陸震■に遭遇した大量生産地たる本県沿岸地方の被害に依ると木炭界に及ぼす影響は相当甚大なものがあった。即ち三陸地方の大地震と海■にて被害を蒙った産地は本県全産額八百萬俵中の二百四十萬俵を占むる四郡が此の惨禍に逢うたのであるが本県木炭移出同業組合三十五支部中
 △九戸郡種市、久態、野田△下閉伊郡普代、平井賀、小本、田老、宮古、山田△上閉伊郡大槌△気仙郡吉浜、大船渡、今泉
の十三支部を
 浸害 せしめ更に激震地方の製炭窯の破損又は■落数は三千五百基中三割の一千基、県下通常使用一萬三千基中二割の二千三百基計三千五百基は使用に堪えざる迄支障を来した見込みである一面津波に流され浸水せるもの等合して海岸筋のみで十五萬俵に達するであろうと称されている。これら地方は直ちに製炭設備に着することは先ず復旧工事たる家屋の建築港湾の道路の土木事業後に行われるより外ないかう暫らく営生作業に取かかり得ないだろうと予想され斯様に観察して当分の間本県のみにて三十萬俵の減産は確実であろうと測地される点により木炭界は一時
 先安 気配であったが稍見直した観を呈し現在は保合を続けるではないかと見られるが消費地たる中央方面は既に暖気襲来し需要減退に向うのみであるから四月中旬頃より再び落勢に進む気配が見えている目下の本県標準物山値段は左の如し
 △久八線楢丸一等八十銭△二戸物■割一■六十銭△楢丸一等七十銭△■丸一等四十五銭△■割一等四十銭