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死者55・不明6人 県内津波被害の最終調査まとまる 総額82億円余万円に上る

県津波対策本部は二十八日、死傷者、家屋の被害を最終的にまとめた。これによると、被害の総■は死者五十五人、行くえ不明六人、
重傷者三十人、軽傷者二百七十七人、住家は全壊四百十一戸、流失二千五百九十九、半壊千百戸、床上浸水三千九百十六戸、床下浸水千
五百五十七戸、非住家被害千七百六十戸で家屋、施設、生産被害の■■は八十二億三千三百二十六万三千円(二十七日現在)にのぼっ
ている。角逐の被害は次のとおり。
◇陸前高田▽死者八▽住家全壊
 六九、流失七九、半壊一一九、
 床上浸水二〇八、床下浸水四七
 非住家損害四一六▽被災世帯五
 五八▽被災者三〇二九
◇大船渡市▽死者四七▽行くえ不
 明六▽重傷二七▽軽傷二七五▽
 住家全壊二〇三、流失一八一、半
 壊五三二、床上浸水二五〇、床
 下浸水一〇一▽非住家損害四一
 〇▽被災世帯一三五三▽被災者
 六九七三。
◇釜石市▽住家全壊一七、流失一
 一、半壊二五、床上浸水七六八
 床下浸水五三〇▽非住家損害六
 三▽被災世帯一三五一▽被災者
 六五二四。
◇宮古市▽住家全壊二二、流失七
 七、半壊六六、床上浸水二一九
 床下浸水三四五▽非住家損害六
 〇▽被災世帯七二九▽被災者三
 七九七。
◇久慈市▽重傷一▽住家全壊一、
 半壊四、床上浸水四、床下浸水
 一▽非住家損害四〇▽被災世帯
 一〇▽被災者四八。
◇大槌町▽重傷一▽軽傷一▽住家
 全壊三六、流失四四、半壊一八
 七、床上浸水六三九、床下浸水
 三四五▽非住家損害二二五▽被
 災世帯一二五一▽被災者六五四
 二。
◇山田町▽重傷一▽軽傷一▽住家
 全壊六三、流失七〇、半壊一六
 六、床上浸水一〇〇七、床下浸
 水一八八▽非住家損害一〇〇▽
 被災世帯一四九四▽被災者七九
 七一。
◇種市町▽住家流失一、床上浸水
 一▽非住家損害一六▽被災世帯
 二▽被災者八。
◇野田村▽住家流失九、半壊一、
 ▽非住家損害二〇▽被災世帯一
 〇▽被災者六六。
◇三陸村▽非住家損害一〇。

赤痢の追い討ち

大船渡と陸前高田 六人が隔離される
被災地大船渡と陸前高田の両市に
真症や擬似赤痢患者が二十七日か
ら相次いで発生、二十八日までに
真症一人、擬似五人になった。陸
前高田市高田長砂店員松田幸男さ
ん(一八)と同無職柴田ナツさん(八
〇)の二人は、二十七日はき気と下
痢を起こし、高田病院で擬似赤痢
と診断され、同院に隔離された。
また大船渡町砂子前氏家■■氏家
四郎さんの二男■介ちゃん(二才)も
同日熱と下痢のため、大船渡保健
所で擬似赤痢と診断され、二十八
日には、さらに大船渡市赤崎町資格
■金野源治さん二女祐子さん(一九)
は真症、下船渡漁業大平吉治さん
(二八)と赤崎町会社員須賀勇さん長
女育子ちゃん(四才)の二人は、擬似
で県立病院に隔離された。

“無情の雨”土砂降りに変わる 復旧作業も一とんざ

被災地大船渡地方に二十七日午後
から降り出した無情の雨は、二十
八日土砂降りとなって一日中降り
続いた。ようやく軌道に乗った復
旧作業も一とんざした形で、自衛
隊や消防隊の奉仕作業もこの日ば
かりは早々に打ち切られた。被災
者たちはやむなく流失物の整理や
こわされた個所を修理したほか、
自衛隊心づくしの簡易フロにつか
って、津波以来の疲れをいやした
り生活設計について話し合った。
 またこの日から大船渡商工会議
 所に解説された金融相談所には
 会節度同時に降りしきる雨をつ
 いて被災者たちが殺到、真剣な
 目で復興資金の借用を申し込ん
 でいた。

陸前高田—盛間バスで連絡輸送

チリ津
波の被
害のた
め不通になっている大船渡線陸前
高田—盛間は、二十八日から国鉄
バスによって代行連絡輸送を開始
した。また宮古—津軽石間の不通
区間は徒歩連絡している。陸前高
田—盛間は一日七往復の全列車に
国鉄バスを接続させ、列車同様陸
前高田—盛間各駅で乗降できるが
定期券所有者以外は利用できな
い。荷物は国鉄バスと一日に往復
の代行トラックで輸送するが取り
扱い荷物は手荷物、新聞、新聞用
原稿、フィルムと救援品の駅止め
だけに制限される。
 また山田線宮古—津軽石間は不
 通個所一・二キロを徒歩連絡(十
 五分)とし、宮古方面、釜石方
 面に所定列車、臨時列車を運行
 させるが、一分運休列車もある
 ので、接続不能の場合もあり、
 一般旅客は乗車駅で駅員に問い
 合わせられたいといっている。

子どもらにお菓子どっさり

ゼノ神父、大船渡小学校訪れる
全国を歩き回って困窮者の救済に
力を尽くし「アリの街」助言者と
して知はれるゼノ・ゼブロスキー
神父(六九)が二十八日大船渡市に現
われた。真っ白なヒゲをたくわえ
黒衣姿の神父は、同日午前、家を
なくした人たちが一ぱい収容され
ている大船渡小学校を訪れ、遊び
道具をみんな流した子どもたちに
お菓子をどっさり贈って慰めた。
片ことながら日本語を話すゼノ神
父の姿に「ワーイ、サンタのおじ
さんが来た」と歓声をあげる子ど
もたちに囲まれて終始ニコニコ「
たくさんおみやげを持って来ます
ヨ」と子どもたちに約束したゼノ
神父は、同日午後、気仙沼市に
向かった。
 同神父は、現金三万円とタオル
 など数十点を災害対策本部に寄
 託した。

水稲用種子モミ送る 要請あった宮古・山田に

県災害対策本部は宮古市、下閉伊
郡山田町から水稲用種子モミの要
請があったので、二十八日トラッ
クで現地に送った。品種は「ハツ
ニシキ」で、宮古市三十四俵(千
二百七十五キロ)で、水田九百二十五■分
の植え付けが確保される。
 なお苗不足のさいは、町村内で
 やりくりし。調整ができないと
 きは、内陸部の農家から救援苗
 として補給することになってい
 る。

あいまいな出所 不良化粧品売りを追及

盛岡市の街
頭でインチ
キ化粧品を
“津波被害
品の大安売
り”といつわり通行人に売りつけ
ていた青森市沖舘三八無職佐藤昭
雄(三二)=写真=を薬事法違反容疑
で逮捕した盛岡署は、二十八日同
署防犯課高橋保安係長、武田巡査
らが品物の出所を追及するととも
に、佐藤の仲間の青森市篠田町四
八本田直敏(三〇)に任意出頭を求め
て事情をきいたが、二人の供述に
食い違いが多く、同日午後とりあ
えず佐藤を身柄拘留のまま送検、
さらに追求を続けている。
 参考人の本田は佐藤と一緒に同
 市下の橋ぎわの工藤旅館に泊っ
 ていたもので、調べに対して「
 化粧品は四月中ごろ上京したと
 きに東京台東区浅草橋ぎわの露
 天商から約百五十点を七千二百
 円で買い、佐藤に頼んで売らせ
 た」と述べている。一方佐藤は
 「顔見知りの青森市内の佐々木
 という露天商の親分から頼まれ
 た」と両社の供述は食い違って
 おり、どちらも出所がきわめて
 あいまいなので、同署では県警
 本部を通じ青森署にも協力を依
 頼、製造、販売ルートを追及し
 ている。
なおこの日新聞で事件を知った被
害者三人から届け出があり、クリ
ーム、ヘヤートニック、香油など
六点が回収されたが佐藤はつかま
る前の二十六日夜にも同市菜園教
育会館わきの大通りでも売ったと
自供しているので、同署では被害
者は多いとみている。

謹んで水害お見舞
申し上げます
日本鋼管

水害お見舞 申し上げます

東京都中央区日本橋■■町二ノ十三
株式会社 セーラー万年筆
     阪田製作所