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孤立する織笠地区 おにぎり日に二つ 交通途絶 救援の手を待つ

下閉伊郡山田町は津波と同時に通信■と交通が途絶え、陸の孤島となったため、他の地区から応援
が少なく地元消防団の手不足などから復旧が一番おくれ、町当局は県下消防団に応援を要請している。

八戸—小中野間が開通

津波で不通と
なった八戸線
八戸—小中野
間は二十五日午後三時ごろ応急復
旧ができ、二十五日から平常ダイ
ヤで開通した。

復旧、急ピッチ 宮古沿岸

宮古沿岸の綱伊復旧作業は高浜地
区の二級国道仙台—八戸線開通と
同時に急ピッチにはかどってい
る。県北バスは二十六日から宮古
—豊間根間六往復、宮古—津軽石
間十往復の運行を開始した。うち
宮古—豊間根間は五往復が列車の
代行である。山田線の復旧作業は
宮古保線区の九十人と盛岡、一戸
両保線区から応援にきた六十人の
線路工夫に地元請負い業者の人夫
三十人の合計百八十人が三班に分
かれ、津軽石駅構内、法ノ脇架道
橋同軌道の復旧に当たっている。
 午前七時から翌日の午前二時ま
 での突貫工事で津軽石駅構内は
 二十八日復旧の見通しがついた
 が、津軽石駅—磯鶏駅間は六月
 六日ごろまでかかる。東北電力
 宮古営業所管内は高圧線、低圧
 線の電柱百五十五本(約四百万
 円)流失したが、二十五日夜に
 宮古市高浜地区と山田町山田、
 同町織笠地区が復旧、二十七日
 には残された宮古市津軽石の法
 ノ脇地区も復旧の見込み。

ツチ音高く復興へ 大船渡に早くも住宅

大船渡市の災害復旧作業が本格化
災害大三日目の二十六日には残さ
れた土台石の上に早くも住宅を建
てる建設のツチ音が高らかに鳴り
響いている。二十六日も前日に引
き続いてカラリと晴れ上がり、自
衛隊員、消防団員約一千人の跡片
づけ作業が急ピッチで進み、道路
という道路は通行できるまでに回
復した。また当会、流失家屋の整
理も急速調にはかどり、某建設会
社は、同町茶屋前に二十平方メートルで
小さいが住宅建設を始めるなど、
自力で立ち上がろうとする被災者
の心意気を示している。この日午
後六時には関東方面の自衛隊員と
宮城県船岡自衛隊から各二十人が
増派され、二十七日からの復旧作
業は一層早められると期待されて
いる。
〔写真は早くもはじまった大船渡
の住宅建設〕

児童の救援対策協議  大船渡で緊急校長会

大船渡市教委は同市内児童生徒救
援対策本部を設け、被災児童生徒
の救援に当たっているが、二十五
日午後一時から大船渡町地内八小
学校、六中学校の校長を集めて緊
急校長会議を開き、こんごの救援
対策を協議①徹底した被害調査を
行なう②被災児童との連絡をすみ
やかにとる③児童に学用品を配布
する④要請に応じ市内中学生を被
災地に出動させる、などを決めた

大船渡に疑似赤痢発生

津波襲来後、一番心配されていた
伝染病患者が、大船渡市大船渡町
に発生、被災者は津波とはまた違
った不安感におののいている。二
十六日朝、同町明神前二三元菓子
店風月堂に被災後寄宿している同
町須崎会社員加藤良一さん(三一)の
二男千代司ちゃん(六才)が疑似赤痢
で、県立気仙病院に隔離された。
同病院は熱が高く下痢症状がひど
いので、赤痢の疑いが濃いとして
■検出に当たっている。まん延を
予想して市対策本部は付近の井戸
の水質検査と関係者の検便を行な
っているが風月堂の飲料水による
ものか、前を流れる小川の水で顔
などを洗ったために感染したもの
かは不明である。
 明神前付近は高台で、被災地で
 なかったため消毒が行なわれな
 かったもので、市対策本部は直
 ちに明神前一帯に薬剤を散布す
 るほか、大船渡台町台ヶ丘気仙
 文化服飾学院内に防疫対策本部
 を設け、自衛隊などの応援を得
 て諸毒班を編成する一方、手洗
 いの励行、なま水の飲用禁止を
 市民に呼びかけている。 

盛岡から診療班 大船渡

市に二十六日午前、盛岡から簡易
保険特別診療班(班長鈴木医師ほ
か六人)が移動診療車で到着、同
市大船渡台町台ヶ丘気仙文化服飾
学院に綸旨診療所を設け、無料診
療を開始したが、午前中だけでカ
ゼ、下痢など六十人がひっきりな
しに訪れた。午後は大船渡小、中
に回り、収容されている被災者の
健康診断を行なった。

津波の不安去る 管区気象台の発表

【仙台発】仙台管区気象台は二十
六日午後五時つぎのような津波情
報を発表するとともに、津波の襲
来は今後とも心配はないといって
いる。
仙台管区気象台発表(二十六日午
 後五時)昨夕午後五時半ごろチ
 リで起こった与信の津波来襲に
 ついては、現在までの情勢を検
 討した結果、心配は全くないと
 判断され、また今後もないもの
 と判断される。午後四時現在東
 北太平洋岸の海面水位の異常は
 二十四日の地震による余波がま
 だ残っており、その大きさは三
 十センチから六十センチぐらいで次第に
 衰える。なお満潮時における海
 岸での作業は注意が必要である

高田弥市氏百万円寄託

北上市黒沢尻
町高田弥市氏
は津波義援金
として二十六日県津波対策本部に
百万円、前沢町長菊池陽一氏が二
万円、東京都極東工業株式会社小
野和夫氏が三万円を寄託した。

チリ津波義援金品 26日

▽五千円岩手日報広華会▽一万九
千七百八十五円(生長の家盛岡青
年会、生長の家盛岡高校生連盟)
▽百円盛岡市大沢川原小路大林真
弓▽百円同大林正史▽二百円岩手
日報社社員高橋章▽千円盛岡市大
工町藤村四郎▽千円同中川原高橋
継市▽一万二千九百四十五円花巻
温泉従業員一同▽一万円岩手日産
労働組合▽千円盛岡市木津屋■油
職員互助会▽二千円同従業員組合
▽千円同大通り盛岡共同印刷所小
林与八▽一千円同東大通りバーエ
デン従業員一同▽一千円同■中野
長瀬雅本▽六百五十円同菜園第二
奴会一同▽五百円県内職公共職業
補導所親睦会▽一千円高知県議会
議員有志▽一千円盛岡市下小路小
野修一、小野洋司▽三千円同上名
須川小原岩吉▽一千四百二十円県
立看護学院自治会▽一千円盛岡市
赤十字病院安部ノブ▽三千四百二
十六円同市大通り上田商店共済会
従業員一同。
▽衣類一包胆沢郡前沢町杉遠藤ア
ヤ子▽衣類一包盛岡市東大通りみ
たけや▽衣類十五包岩手銀行役職
員夫人有志▽衣類一包盛岡市鷹匠
小路藤村昭一▽毛布衣類七十点同
市大通り桜井商店。
▽衣類六点岩手中央バス株式会社
河南営業所佐々木三津子▽衣類十
点盛岡市宿田木村泰子▽衣類その
他十点同市加賀野吉田彩子▽衣類
一包同市菜園老松町三善マルモ▽
衣類一包国立陸中療養所看護婦一
同▽森水ベータドライミルク二八
八鯉森永乳業株式会社▽薬品中村
滝製薬社長小川又治▽毛布五十枚
日本赤十字社山形県支部。

水害お見舞
 申し上げます
日本勧業銀行

謹んで水害の 御見舞申上げます

 此の度突然襲来した未曾有の大津
波により、災害を蒙られました皆々
様に心から御見舞申上げます。
 猪越金銭登録機株式会社では冠水
をうけられよした猪越金銭登録機の
修理を無料にて奉仕させて頂きます
 ついては、本社より応急修理班を
派遣致しましたので罹災された方は
至急最寄の担当営業所まで、御申付
下さい。
無料修理サービス 担当営業所
仙台二日町76電話(3)八〇三四番
猪越金銭登録機KK 仙台営業所
 昭和三十五年五月二十七日
 猪越金銭登録機株式会社
取締役社長 猪越武雄

お見舞い

被災地の皆さまに衷
心からお見舞い申し
上げます 
生命保険ご契約者で
 被災された方々へ
各生命保険会社では、このたび
の津波による災害に際し、災害
救助法が適用された地域の被災
ご契約者の方々には、お申出が
あれば保険料のお払込について
猶予期間を延長する特別のお取
扱いをいたします。
また、保険金のお支払い並びに
保険証券による貸付についても
簡易迅速にお取扱いをいたしま
す。
詳細については、各生命保険会
社にお問い合せ願います。
 昭和三十五年五月
岩手県生命保険協会
全生命保険会社

災害お見舞

突如襲来の「チリ津波」による岩手県沿岸皆
様の蒙られた災禍はまことにいたましく、
深く御同情申し上げ、心からお見舞申し上
げます。
弊社は県下左記特約店を通じて「岩手県救
済本部」あて慰問品としてかねてご愛顧を
いただいている当社は製品
一、はソーセージ
一、はさば味付缶詰
一、は須の子大和煮
など四一、〇〇〇食分を被災せられました皆
様に御贈り申上げました。
何卒一日も早く復興再起せられますよう心
からお祈り申し上げます。
昭和三十五年五月二十七日
は 大洋漁業株式会社
は 特約店 中央水産株式会社
      ほてい屋盛岡支店
      佐藤商店盛岡支店

お見舞御礼

 五月二十四日早朝の津波襲来に際しまし
ては、早速御丁重な御見舞を、たまわり
まして誠にありがたく御礼申し上げます。
岸壁、クレーン、ポンプ室等に若干の被害
を受けましたが、緊急手配の結果、現在で
は生産作業には支障のない体制にございま
すのでご安心ください。
右とりあえず紙上をもらって厚く御礼申し上
げます。
 昭和三十五年五月二十七日
 富士製鉄株式会社
 釜石製鉄所
 所長 伊藤正夫