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リヤカーに“福音”積み 宮古市の外人神父 被災地救援に献身

宮古沿岸の津波被災地高浜、金浜
津軽石地区を毎日のように訪れ、
国内と海外から集まった義援金品
を被災者に贈って激励している外
人があり、市民の話題になってい
る。
同市八幡前宮古カトリック教会の
ヨゼフ・シュミドリン神父で、い
ままで被災者に衣類三千点と現金
三十万円のほか、食料品、日用雑
貨品など多数贈っている。シュミ
ドリン神父は津波醜態の五月二十
四日、三百人分のパンと牛乳を買
い込み、高浜を訪れた、住家五十
戸が流失、二十七戸が全半壊し、
予想以上に無残な光景を見た同神
父は、さっそく被害状況を東京カ
トリック中央協議会へ電報で連絡
更に翌二十五日には被災現場写真
をスイスのベツレヘムカトリック
宣教会へ航空郵便で送った。東京
カトリック中央協議会からはただ
ちに宮古カトリック教会へ麦粉半
トンと衣類千点が届き、またベツレ
ヘムカトリック宣教会に送った被
災現場写真はスイスの新聞にも掲
載され、大きな反響を呼び、第一
回目の義援金として同宣教会から
約五十万円の現金が贈られた。
 これらの義援金品のほか、東京
 の聖母病院をはじめ、日本各地
 のカトリック関係者からも救援
 物資約六千点と現金三十万円が
 届き、シュミドリン神父は毎日
 のように、救援物資をリヤカー
 に積み、スクーターで高浜、金
 浜、津軽石の各被災地へ運んで
 いる。
また同教会の信者たちは毎日五、
六人が交代で、被災者に贈るふと
ん作りを続けている。冬になって
寝具に不自由する被災者に贈るた
め、シュミドリン神父は「スイス
からこんごも義援金が届くことに
なっているが、これで被災者がも
っともほしい物を購入して贈る考
えだ。二十三日にはローマ法王に
も、被災現場写真を送った」と語
っており、同神父の熱心な救済運
動は、被災者の再起に強い力を与
えている。
〔写真は被災地に救援物資を運ぶ
シュミドリン神父〕