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津浪の来襲はない  流言に脅える縣民に言明

尾鷲測候所
さる大地震發生後まだ余震
がおさまらない昨今、巷間
に津浪が来襲するなどとの
流言が飛び人心を脅してい
るが、尾鷲測候所では廿七日次の
ような布告で大地震にまどわされな
いよう一重に注意を促した
 今回の地震は昭和十九年十二月
 七日の地震に比べ震源はやゝ紀
 ■地方より遠いため津浪の■害
 も少数で、従つて今後このよう
 な地震が發生しない限り津浪の
 心配もなく、また多少の余震を
 感じてもこの様な大地震と豫想
 されまいから流言にまどわされ
 ないよう注意して下さい

本縣からも救援米

【名古屋發】震災地和歌山方面へ
一刻も早く救援米を送ろうと伊勢
長島、四日市、紀伊長島で合計十
隻、一万1千俵の積込みを移り二
十七、八■日それぞれ出帆現地へ
向う、内訳次の通り
 伊勢長島−勝浦三千俵(三隻)
 四日市−勝浦二千五百俵(二隻
 )四日市−串本二千五百俵(二
 隻)紀伊長島−勝浦三千俵(三
 隻)

漁網も震禍相當

       二十
一日の強震は縣水産業界にも大き
な傷手を■え、損害を受けた漁網
は■■二十八統のうち五割の十九
統を■■に定置網二十四統のうち
九統、敷網六十統のうち十八統、
曳網約四百統のうち十六統、■網
約千統のうち七十五統となつてお
り、當分漁獲量の低下は免れない
とみられている
 さし當り影響を受けるのは置網
 によるいわし、さば、あじ、と
 定置網によるぶりである
なお縣水産課ではこれが対策とし
て本省に漁具■の割當を検討する
など一日も早く復旧するよう努力
している

小遣銭を震災見舞に ◇神郷校の奇特な青年◇

多 氣郡■郷 青年學
校本科三年水谷俊生
君(一八)は去る二十一
日近畿、四國各地を
おそつた震災地に見
舞金として金百円を
二十三日同校伊澤校
長へ寄託、附近の人
々を感激させている
同君は秋の■繁期に
良く働らいたからと父より小遣と
して貰つた金を有効に使い■いと
かねがね思つていた矢先、たまた
ま今度の震災があり、早速被害を
受けた人たちの救援の一■にもえ
寄託したもので、伊澤校長は
 ”青年の■■■■や角言われて
 いるときこの様な奇特な青年が
 出たことは本校の誇りです、な
 お引つゞき本校では新絆祝賀式
 を■に職員、生徒一同より震災
 見舞金を贈るつもりです”
と語つている

尾鷲町

    紀北尾鷲町厚生課
では先般来歳末の同胞■■越冬資金
の募集を行つたところ、二十七
日現在で七千十六円五十六銭がま
とまつたので民生委員を■し■し
い家庭や引揚震災者に一世帯四十
円、一人增し十円の割合で越冬見
舞金として贈る

山田

   宇治山田市帝國學校■
館式の費用を節約して得た金五千
円を二十七日警察援護資金として
山田警察署へ寄託した

松阪

   松阪市■人會では越冬
同胞援護資金造成のため去る十七
日■阪座で■■■行に■■俳優の
実演を公開したが、タツタ一日の
興行で実費一万三千円差引いて■
■二万四千二百五十円を得たので
そのまゝ市■■會へ二十八日寄託
した

震災地の人々へ 愛の義捐金募集

さるに十一日の激震と津浪の被害
から徒手空■再起に懸命の努力を
続けている罹災地の人々に対する
救援は連合軍はじめ各方面から積
極的に行われているが、未曾有の
災害に遭つた罹災者の救護は一般
の同胞愛、隣保相狭の■心によら
なければ到度どの■底ができない
ので縣では同胞救護會■支部、日
本赤十字社三重支部、縣民生委員
■盟、本社及夕■三重新聞社の後
援で義捐金の募集をする、募集の
要領は
一、義捐金は一口二円以上(學校
 で実施する場合は別)
二、市町村で取まとめ金額住所氏
 名の一覧表を添えて市は■厚生
 課へ町村は地方事務所へ送付す
 ること
三、期限は一月末日を以て打切
四、義捐金の■分は縣に一任され
 たい
五、本紙上に芳名を登録、領収書
 に代える

配給

【尾鷲】 粉菓子
乳児用として二歳か
ら五歳までに一人三
十銭分を一兩日中に
【鳥羽】 醤油 家庭用一人二合
七■銭を指定店で(廿八日から)
【度■】 地下足袋、紺■ 第二
回早■供出■■■用として十月三
十一日までの供出■二俵に対し地
下足袋一足、或は紺■一反、各町
村を■■近く配給