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ヨイ子が釘蒐め 罹災地の學校復舊に

過般の震嘯禍によつて流失また
は半壞の災厄に遭つた國民、靑
年學校の一日も早い校舎再建築
の資材の大部分は調達できたけ
れども釘材のみは入手困難な事
情にあり、縣でも入手につとめ
てゐるが「罹災校の復舊はわれ
らの友情をもつて」と縣下國民
學校の全職員兒童によびかけ二
十八日から二月十日までを釘蒐
集期間と定め釘蒐集に乘り出す
こととなつた、蒐集の輸送費は
縣から支拂ひ各地方事務所の學
務課で現品をまとめるが所要釘
の種類と數量はつぎのとほりで
使用できる程度ならば古くても
なるべく澤山の蒐集を希望して
ゐる
基準寸法八分=一割▼一寸二
  分=三割▼二寸=四割▼三寸
二分=一割▼四寸=一割

街 の 話 題

舊臘七日の大地震に逃げおくれ
たわけではないが職塲死守の心
意氣で市長室に頑
張つた堀川津市長、震動でガラ
ス戸は左右に開閉し電燈は天井
にぶつかり市長室が二階だけに
素晴らしく大ゆれした、その中
に泰然?とあつて、地震の動揺
ぶりをすつかり視察?してから
馬鹿に地震に自信を得たもので
ある

家が潰れるやうな地震はめつた
にありませんよ、少々揺れたと
てビクビクする事はありません
と大した氣焔

紀北でするめ いか獲れ出す

紀北沿岸は昨
今するめいかの漁期に入り津浪
災害を免れた沿岸魚浦の小型漁
船は海の特攻隊として怒濤に逞
しく敢闘、連日相當の漁獲をあ
げてゐる

短 信

志 緊急工作隊出動 勞
報波切支部緊急工作隊
摩 員十五名は二十四日か
ら十五日間度会吉津方面に出動

北 京大生災害地を調査
牟 京大土木科実習学生十
婁 三名はこのほど尾鷲を
中心として舊冬の震災に關し海
潮、水準、地形などを調査研究
した

震災義捐金寄附者芳名 廿六日正午現在

一万円、中島飛行機株式会社工

四千三百八十円、旅順市鯖江町
旅順三重縣人有志(代表=小久
保峰雄、中山武)▼一千円、四
日市市日永市川淸藏▼一千円、
桑名市江戸町加太信太郎▼一千
円、度会郡二見町喜多一郎▼一
千円、松阪市魚町村林新次郎▼
一千円、四日市市北小松町堀新
兵衛▼一千円、上野市平野字馬
塲先上野鉄工施設組合理事長安
永芳房▼九百六十三円五十錢
(千円未滿寄附者四人分)

累計金
八十四万三千六百四十円十二錢