文字サイズサイズ小サイズ中サイズ大

縣 公 報 欄 第五千百二十一号 十 二 月 十 八 日

【告示】▲第九百八十四号ー行
政考査規程の■■▼第九百八十
五号ー價格等統制令の規定によ
る■株の最高販賣價格の指定▼
第九百八十六号ー震災による復
舊土木工學縣費補助の件

大 地震の被害を受け
た建物のうちで最
觀 も醜状をさらした
のが一ころ流行した安手の和製
洋館であつた、テンプラの正■
を遺憾なく暴露して手痛くやら
れたのである▼大正から昭和の
はじめにかけて天下を■■した
功利主義の頽癈的世相を代表し
たものがこの種の建物であつた
赤瓦とペンキと樣式に外觀の華
美と奇を衒ひ、■女の白粉の如
く外裝をほどこして、しかも資
材はインチキ、技法は省略を旨
としたものである▼ひとり建物
のみではない、學校は點取虫の
養成をこととし、世間では要領
と詐術を本分とする世渡りの秘
訣を謳歌したのである▼そのか
み名人、頭梁の建築は絶對完成
をもつて誇りとした、優美とい
ひ堅牢といふも、決して手先の
器用ではなかつた、眞個の日本
人の魂によつて築かれた藝術品
でさへあつたのである▼今にし
て思へば、敵米英の謀略の如何
に深刻にわれらの骨■をもおか
し來つてゐたか、そヾろ戰慄を
覺へる▼大東亞聖戰は日本人の
魂を覺醒させた、そして今度の
震災の試煉はこの間の敎訓を痛
切にわれらに示してくれた

公 人 私 人

○山本度会地方事務所長 震災
復興につき十八日吉津村へ

震災義捐金募る

今回突如として縣下一帶を襲つた震災は各
地に相當な被害を生じ罹災者に對しては直
に同情に堪へないものがあります、これら
不幸な罹災者を救援するには巨額の經費を
要し公費のみでは援護の徹底を期すること
が出來ませんので下名ら發起人となり罹災
者救援の資金を左記により募集することに
なりました、希くは各位■保相扶の義心を
發揮され絶大なる御支援を懇願する次第で
あります
【要項】義捐金額は一千圓以
上を 御願ひ致したし ▼義捐
金は 縣軍事厚生課へ 送附せ
られたし ▼募集期限は 昭和
二十年一月末日 ▼義捐金の
處分は 發起人に 一任せられ
たし ▼義捐金は 伊勢新聞紙
上に その芳名を 登載して領
収禮に代へる
知 事 持 永 義 夫
縣 会 議 長 杉 本 英 一
縣市長会代表 堀 川 美 哉
縣町村長会長 森 俊 雄
翼賛会縣支部
事務局長 野 口 純 一
伊勢新聞社長 松 本 宗 重